「履歴書に書きたくない経歴がある時の対処法|空白期間や短期離職をうまく乗り切る書き方」

目次

履歴書に書きたくない経歴とは?

書きたくない経歴の具体例

就職活動や転職活動を進める中で、多くの方が一度は「この経歴は履歴書に書きたくないな…」と感じたことがあるのではないでしょうか。特に、新卒で就職した会社を短期間で辞めた方や、しばらく仕事をしていない空白期間がある方にとっては、その部分を履歴書にどう記載すればよいのか、悩みの種になることが多いです。

では、そもそも「履歴書に書きたくない経歴」とはどのようなものを指すのでしょうか?よくあるケースをいくつか挙げてみましょう。

  • 短期離職(数ヶ月以内の退職)
  • 職場でのトラブルによる早期退社
  • 人間関係やメンタル不調による退職
  • アルバイトや非正規雇用の経歴
  • ニート・無職など空白期間が長い
  • 短期間で何度も転職を繰り返している

これらの経歴は、一見すると「マイナス評価を受けるかもしれない」と感じるため、履歴書に書かない方がいいのでは?と考えがちです。

しかし、書かないことで新たな問題を引き起こすこともあります。次の見出しでは、「書かない」という選択をした場合に、どんなリスクがあるのかについて見ていきましょう。


書かないことで起こりうるリスク

履歴書は、あなたの社会人としての足取りを採用担当者に伝える大切な書類です。正直に書くべきか、それとも少しぼかして伝えるべきか、非常に悩ましいところですが、「書かない」という選択が必ずしも安全とは限りません。

書かないことによって起こりうるリスクには以下のようなものがあります。

1. 面接での矛盾が発覚する可能性

例えば、履歴書には書いていないけれど、職務経歴書や面接で過去の職歴に触れた際、「あれ?履歴書と違うぞ」と採用担当者に思われるケースがあります。

また、企業によっては入社後に前職の在籍証明書や雇用保険の履歴を提出する必要があることも。そこですべてが明るみに出てしまい、「信用できない人」と見なされるリスクが生じます。

2. 空白期間の説明ができないと不自然

経歴を意図的に省いた場合、その部分が「空白期間」として履歴書に現れます。その空白期間の理由を納得感のある形で説明できないと、「何をしていたのか?」という不信感につながってしまいます。

たとえば、1年間なにも記載がないと、「働いていなかったの?」「何か問題があったのでは?」と面接官が警戒する可能性があります。

3. 経歴詐称と見なされる可能性も

意図的に職歴を隠した場合、それが「経歴詐称」に該当するかどうかはケースバイケースですが、企業によっては「重大な隠蔽」と判断されることもあります。

特に、公務員や大手企業、コンプライアンスに厳しい企業では、虚偽申告が大きな問題となり、内定取消や懲戒解雇に至ることさえあります。


「書きたくない」は自然な感情。でも…

ここまで読むと、「やっぱり全部正直に書かないといけないのか…」と落胆されるかもしれません。ですが、安心してください。

多くの人が書きたくない経歴を抱えていますし、それをどう書くか、あるいはどこまで書くかは“戦略”のひとつです。正確に言えば、「どう説明するか」「どう伝えるか」が非常に重要です。

履歴書には書かずに、職務経歴書や面接で触れるという方法もありますし、ポジティブな言い回しで補足することでマイナス印象を軽減できるケースもあります。

履歴書に書かなくてもよいケースと判断基準

書かなくてよい職歴の条件とは

履歴書には、原則として「職歴はすべて書かなければならない」というイメージを持っている方が多いですが、実はそうとは限りません。特に新卒や社会人1〜3年目の方であれば、まだ職歴が少なく、職業経験に関する扱いにも柔軟性があります。

では、どのような職歴なら「書かなくてもいい」と判断できるのでしょうか。以下に、一般的に履歴書に記載しなくても問題ないとされるケースを紹介します。

1. 在籍期間が非常に短い場合(1〜2ヶ月以内)

たとえば、研修期間中に退職した、あるいは試用期間内に辞めたというような場合は、記載しなくても問題にならないことが多いです。企業側も「定着しなかった」と理解してくれるケースもあり、記載しないことで経歴詐称とみなされるリスクは低いとされています。

ただし、雇用保険に加入していたかどうかが後から分かる場合もあるため、後述する「保険証の履歴」や「年金手帳の記録」には注意が必要です。

2. アルバイト・パート・派遣など非正規雇用の経歴

履歴書の「職歴」欄には基本的に「正社員としての就業歴」を記載することが求められています。そのため、アルバイトや短期派遣などの非正規雇用については、記載が任意である場合がほとんどです。

ただし、これまでの経歴のほとんどがアルバイトや派遣で構成されている場合、逆に書かないことで空白期間が長く見えてしまう可能性もあるため、バランスを見て判断しましょう。

3. 学生時代のインターンや単発の就業経験

学生時代のインターンシップ、あるいは1〜2日だけの単発バイトなどは、通常の職歴には含まれません。こういった経験は、自己PR欄や職務経歴書に参考情報として書くことはできますが、履歴書の「職歴」欄に無理に書く必要はありません。


判断に迷う場合の考え方

履歴書に書くかどうかを判断するときには、「それを書いたことで選考にどう影響するか」を冷静に考える必要があります。感情的に「書きたくないから書かない」ではなく、採用側の目線に立って判断しましょう。

以下の視点からチェックすると、迷いが少なくなります。

1. 書かないことで経歴に不自然な空白ができないか?

たとえば、3ヶ月勤務した会社を省略すると、その3ヶ月間が「空白期間」になります。この空白期間をどう説明するか、納得感があるかを考えましょう。

面接で「この期間は何をしていたんですか?」と聞かれた際に、自然に答えられるかどうかがポイントです。答えに詰まったり、矛盾したことを言ってしまうと、逆にマイナス評価に繋がります。

2. 離職理由がポジティブに説明できるか?

たとえ短期間の職歴であっても、「なぜ辞めたのか」「次にどう活かしていきたいのか」が説明できるなら、書いたほうがかえって好印象を持たれるケースもあります。

採用担当者は、経歴そのものよりも、「その経験をどう受け止めて、どう成長しているか」を重視することが多いためです。

たとえば、「合わないと感じたことに対して、自分で改善策を考え、方向転換を決断した」といった形で伝えれば、行動力や柔軟性をアピールする材料にもなります。

3. 書かないことによって後から不都合が生じないか?

たとえば、以下のような情報から過去の職歴がバレる可能性もあります:

  • 雇用保険の加入履歴(転職時に企業が確認することあり)
  • 年金の履歴
  • 健康保険証の発行記録
  • 企業間での情報照会(稀ですがあり得ます)

これらの情報が採用後に確認されることもあるため、記載しない場合は「バレても問題にならないか?」という視点でも確認しておくことが大切です。


「書かなくてもOK」と「書かない方がいい」は違う

ここで注意したいのが、「書かなくてもOK」と「書かない方がいい」は、似て非なるものだという点です。

例えば、短期離職の経験があり、それを書いたことで選考に影響が出る可能性があるとしても、それを隠すことによってリスクが増すのであれば、「正直に書いたほうがいい」場合もあります。

逆に、1ヶ月未満の職歴などは、書かなくても不自然にならず、説明の手間も省けるので、「書かない方がいい」という判断が成り立つこともあります。

つまり、以下のように整理しておくと判断しやすくなります:

状況記載の判断補足
試用期間中に退職書かなくてもよい保険加入有無に注意
アルバイト経験書かなくてもよい職歴が少ない場合は自己PRに活用
空白期間中に副業・バイトしていた正社員ではないので任意補足説明があると好印象
転職回数が多いがすべて正社員原則すべて書くべき説明準備が重要
1ヶ月以内の短期契約書かなくてもよい書く場合は簡潔に

迷ったらプロに相談を

自分では判断がつかない場合や、どちらにしても不安が拭えない場合は、就職エージェントやキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。第三者の視点で、「書いた方がいい」「書かない方が自然」といった判断がしやすくなります。

また、エージェントによっては職務経歴書の添削や、面接での説明の練習をサポートしてくれるところも多くあります。特に新卒や20代前半の若手社会人にとっては、情報と経験が不足している時期でもあるため、こうした支援は大きな助けになります。


無理に「良く見せよう」とする必要はない

最後に、強調したいことがあります。それは、無理に自分の経歴を「良く見せよう」としすぎないことです。もちろん、伝え方を工夫することは大切ですが、「隠す」「嘘をつく」といった対応は、後々自分を苦しめることになります。

企業が求めているのは、完璧な経歴よりも、「誠実に向き合える人」「課題を乗り越えられる人」です。だからこそ、どの情報をどう伝えるかという“戦略”をしっかり立てて、後悔のない履歴書づくりを目指しましょう。

空白期間がある場合の履歴書の書き方

空白期間の正直な伝え方

就職活動や転職活動の際、履歴書の「空白期間」に不安を感じる方は多いのではないでしょうか。空白期間とは、前職を退職してから次の仕事に就くまでの期間が数ヶ月以上ある状態を指します。特に新卒で一度就職し、その後早期離職した後のブランクは、目立ちやすく、履歴書にどう書けばいいのか迷うところです。

しかし、空白期間があること自体が必ずしもマイナスではありません。大切なのは、その期間をどう過ごしていたのかを誠実に伝えることです。

「正直に書く」は基本姿勢

まず、空白期間がある場合は、その事実を隠そうとせず、正直に書くことが基本です。たとえば、以下のような書き方で問題ありません。

2023年4月 株式会社○○ 入社  
2023年8月 一身上の都合により退職  
2023年9月〜2024年3月 転職活動およびスキル習得期間  

このように、ただ空白にするのではなく、何をしていたのかを簡潔に記載することで、採用担当者の不信感を減らすことができます。

正直に書いても、伝え方で印象は変わる

空白期間の内容については、ありのままを書くことが大切ですが、その書き方によって印象を良くすることも可能です。たとえば、以下のように表現を工夫することで、前向きな印象を与えることができます。

例1:体調不良による離職の場合

2023年6月〜2023年12月 療養のため離職  
現在は体調も回復し、就業に支障はありません  

→ 「療養」だけでなく「現在は支障がない」と加えることで、安心感を与えます。

例2:家族の事情による離職の場合

2022年7月〜2023年2月 家族の介護のため離職  
介護体制が整い、就業が可能になったため転職活動を開始  

→ 事情を伝えつつ、今は働ける環境が整ったことを明確にしましょう。

例3:やりたい仕事を探していた場合

2023年1月〜2023年8月 自己分析と転職活動に専念  
キャリアについて再考し、現在は明確な志望動機をもって活動中  

→ 単に「無職だった」ではなく、自分のキャリアと向き合っていたことをアピールするのがポイントです。


説明の仕方で印象を変えるコツ

履歴書には限られた情報しか書けないため、空白期間についての本当の伝え方は「面接」で問われることが多いです。その際に、自信をもって説明できるように準備しておくことが大切です。

では、面接で空白期間を説明するとき、どんな点に注意すればよいのでしょうか?

1. 否定的な表現を避け、前向きに伝える

たとえば、「働くのが怖くなって何もしていなかった」と正直に言いたくなることもあるかもしれませんが、それだけではネガティブな印象を与えてしまいます。大切なのは、その期間をどう受け止め、どう乗り越えたかを伝えることです。

NG例:
「人間関係が辛くて退職しました。その後、やる気が出なくて働いていませんでした。」

OK例:
「前職では人間関係の難しさに悩み退職しましたが、その経験を振り返り、自己分析を重ねる中で、人との関わり方や自分の適性を学び直す時間としました。今は前向きに働く意欲があります。」

このように、マイナスの出来事を通じて学んだことや、次にどう活かしていくかを伝えることで、ポジティブな印象を持ってもらえるようになります。

2. 空白期間にしていたことを「具体的」に話す

空白期間=なにもしなかった、と受け取られると非常にマイナスです。少しでも前向きな活動(スキルアップ、資格取得、ボランティア、勉強、生活の立て直しなど)をしていたなら、それを具体的に伝えましょう。

例:

  • 「Excelスキルを向上させるため、MOS資格の勉強をしていました」
  • 「基本情報技術者試験の学習を通じてITへの関心を深めました」
  • 「ビジネス書を毎日1冊読む習慣を身につけ、自分の強みと弱みを整理しました」

このように、具体的な行動を伝えることで、前向きに努力していたことが伝わります。

3. 空白期間を通じて「志望動機」とつなげる

面接官が本当に知りたいのは、「空白期間に何があったか?」ではなく、「今のあなたがどれだけ成長していて、自社で活躍できる人か?」ということです。

そのため、空白期間を経た上で、なぜその企業を志望するのかを明確に伝えましょう。

例:

「空白期間中に自分のキャリアを見直す中で、やはり人と関わる仕事に就きたいという想いが強くなりました。貴社の○○という価値観に共感し、自分の強みを活かせる場だと感じ、応募いたしました。」

このように、空白期間を“次のステップに進むための時間”として位置づけると、自然な流れになります。


新卒・第二新卒は「空白期間」に寛容な企業も多い

特に新卒や20代前半の第二新卒の方にとって、空白期間が数ヶ月〜1年程度あることは珍しくありません。社会人経験が浅いことから、企業側も柔軟に判断してくれるケースが多いです。

企業が見ているのは、以下のような点です:

  • 空白期間中に何を考えていたか
  • 現在はどのような気持ちで働こうとしているか
  • 同じ理由でまた辞めてしまわないか

つまり、しっかりと自分の軸を持って就職活動に臨んでいることが伝われば、空白期間は「マイナス評価」にはなりにくいのです。


空白期間を気にしすぎないでいい理由

最後に、「空白期間=悪」という思い込みを少し手放してみましょう。

実際には、多くの社会人がキャリアのどこかでブランクを経験しています。特にコロナ禍以降、キャリアの中断や見直しは当たり前になってきており、「一度立ち止まったこと」はむしろポジティブに評価されることもあります。

大切なのは、「その期間をどう活かしたのか」「今、どう働きたいと思っているのか」という“現在”と“未来”の姿です。履歴書での書き方、面接での話し方を工夫すれば、空白期間はあなたの成長を伝えるチャンスになります。

短期離職の扱い方と書き方

短期離職を書いた方がよいケース

短期離職とは、入社から数ヶ月、もしくは半年以内に会社を退職してしまうケースを指します。新卒や第二新卒にとって、最初に入った会社が合わず早期退職してしまったということは、決して珍しいことではありません。しかし、その事実を履歴書に書くべきかどうか、頭を悩ませる人は多いはずです。

では、短期離職は必ず履歴書に書かなければならないのでしょうか?答えはケースバイケースです。まずは「書いた方がよい」とされるケースについて見ていきましょう。

1. 正社員として入社し、雇用保険に加入していた場合

短期であっても、正社員として雇用保険に加入していた場合、その記録はハローワークなどの公的な情報として残っています。そのため、書かないでいると、入社後の手続きで「前職の履歴」が明らかになり、結果的に経歴詐称と捉えられるリスクがあります。

この場合は、履歴書にきちんと記載し、その上でなぜ短期間で退職したのかを説明できるように準備しておくのが無難です。

2. 短期間でも成果や学びがあった場合

短い期間であっても、何かしらのスキルや知識、考え方などを得たと自覚しているなら、その経験を履歴書に書き、面接でしっかりと伝えることで、短期離職をポジティブな材料に変えることができます。

例えば、「社内でのコミュニケーションの難しさを経験し、自分の伝え方を見直すきっかけになった」「業務を通じて、向いている仕事の方向性を知ることができた」といった視点です。

3. 短期離職がキャリアチェンジのきっかけとなった場合

「営業職に就いてみたが、自分には対人業務よりも分析系の仕事が向いていると感じた」など、実際に働いてみたからこそ見えてきたキャリアの方向性があるなら、それを素直に書きましょう。

キャリアを試行錯誤しながら進めていく姿勢は、特に20代前半の若手ではごく自然なこととして受け入れられる傾向にあります。


ポジティブに伝えるための工夫

短期離職は、一見するとマイナスの印象を与えがちですが、伝え方を工夫することで大きく印象を変えることができます。ここでは、その具体的な方法を紹介します。

1. 「退職理由」ではなく「学び・気づき」を伝える

履歴書や面接で短期離職の理由を説明する際、単に「辞めた理由」だけを伝えてしまうと、どうしてもネガティブな印象になります。そこで大事なのは、「その経験から何を得たか」にフォーカスすることです。

NG例:
「人間関係が悪くて辞めました」
→ 一方的な責任転嫁に見え、印象が悪くなります。

OK例:
「人間関係に悩んだことで、自分のコミュニケーションの取り方を見直すきっかけになり、より柔軟な関わり方を学びました」
→ 問題を受け止めて改善した姿勢が伝わります。

2. 「今は何を考えているか」を明確にする

短期離職後に再び就職活動を行っている理由を明確に伝えることが重要です。採用担当者は「この人はまたすぐ辞めるのではないか?」という不安を持ちます。その不安を払拭するためには、「今の自分は何を考え、どう働きたいのか」を伝えましょう。

例:
「前職では自分に合う働き方を見つけられず早期に退職しましたが、現在は自己分析を重ね、御社のように○○を重視する企業で長く働きたいという意思が固まりました。」

このように、現在の志望動機と将来のビジョンを示すことで、信頼性が高まります。

3. 履歴書には簡潔に、面接で丁寧に説明する

履歴書では、短期離職の詳細を長々と書く必要はありません。ポイントは「事実を簡潔に」「悪印象を与えない表現で」書くことです。

記載例:

2024年4月 株式会社〇〇 入社  
2024年7月 一身上の都合により退職  

このように簡潔にまとめ、詳細は面接で口頭で説明できるように準備しましょう。履歴書の段階では、過度な説明よりも、違和感のない情報を整然と記載することのほうが重要です。


短期離職を面接で聞かれたときの回答例

面接では、ほぼ確実に短期離職について質問されます。その際に、焦らず、素直かつ前向きに回答できるように準備をしておきましょう。以下に、具体的な質問と回答例を挙げます。

質問例1:前職を短期間で退職された理由は何ですか?
回答例:
「新卒で入社した会社では営業職を担当しておりましたが、自分の強みを活かせる業務内容ではないと感じ、早期に方向性を見直す決断をしました。現在は業務分析やデータ管理など、自分の特性を活かせる分野で力を発揮したいと考えております。」

質問例2:またすぐに辞めてしまうのでは?
回答例:
「その点についてはしっかりと自己分析を行い、自分に合う職場環境や仕事内容を見極めた上で、今回応募しています。長期的に活躍できる職場を探しており、御社の○○という環境に強く魅力を感じております。」

どちらも「反省点+改善策+前向きな展望」がセットになっているのがポイントです。


短期離職後の再就職で評価されやすいポイント

短期離職という不安材料がある一方で、それを乗り越えて再就職を目指す姿勢は、評価されるポイントにもなり得ます。採用担当者が見ているのは、以下のような点です。

1. 自分と向き合った姿勢

短期間での離職は、本人にとっても大きな出来事だったはずです。その中で「自分には何が向いているのか」「どんな働き方をしたいのか」と向き合った経験は、今後のキャリア選択に深みを与えます。

2. 次の職場で活かしたい意欲

ただ「辞めたから次を探している」のではなく、「この職場でこういうことを実現したい」という明確な意欲がある人は、面接でも前向きな印象を与えます。

3. 改善への努力

短期離職後にスキルアップのための学習や資格取得など、行動に移していることは非常に評価されます。「反省して終わり」ではなく、「改善しようとした姿勢」は大きな信頼材料になります。


短期離職は「悪」ではない

多くの人が勘違いしがちですが、短期離職をしたこと自体が必ずしも「悪」ではありません。働き始めて初めて分かることも多く、ミスマッチに気づいた段階で早めに動くことも一つの選択です。

大切なのは、その経験を活かしてどう前に進むかです。「すぐに辞めてしまった自分はダメだ」と思いすぎず、むしろその体験から学んだことを言語化し、自分の成長材料にしていきましょう。

書きたくない経歴をカバーするためにできること

自己PRや志望動機で印象を補強する

履歴書にどうしても書きたくない経歴がある場合でも、それをすべて帳消しにすることは難しいかもしれません。しかし、だからといって内定が遠のくというわけではありません。書きたくない経歴を補うためには、「書類全体のバランス」や「本人の姿勢・考え方」が非常に大切です。とくに自己PRや志望動機の書き方は、マイナスをプラスに変える大きなチャンスになります。

1. 過去より「今」と「未来」に焦点を当てる

自己PRでは、過去の失敗や短期離職などネガティブな事実にフォーカスするのではなく、「その経験を通してどう変化したか」「今後どう活かしていくか」といった未来志向の姿勢を見せることが重要です。

NG例:
「前職は人間関係が悪くて辞めてしまいました」
→ 否定的な印象が強く、成長や学びが感じられない。

OK例:
「前職での人間関係をきっかけに、コミュニケーション力の重要性を痛感しました。現在は、相手の意図を正しくくみ取るトレーニングを行い、信頼関係を築けるよう意識しています。」

このように、「過去の問題→改善のための努力→現在の成長」という流れを作ると、前向きな人物として印象づけられます。

2. 志望動機には「共感」と「具体性」を盛り込む

志望動機の中で、単なる興味関心だけを述べるのではなく、「なぜその企業なのか」「どんな点に惹かれたのか」を具体的に伝えることも大切です。

悪い例:
「御社の業務内容に興味があるため志望しました。」

良い例:
「御社が提供する○○サービスに共感し、私自身も前職で課題を感じた××の改善に取り組みたいと思ったため志望しました。」

企業側が求めているのは、「うちで働きたいという熱意が本物かどうか」です。自分の過去と企業の価値観や方針がつながるようなストーリーを描くと、短期離職などがあっても気にされにくくなります。

3. 誠実な姿勢を大切にする

最も重要なのは、どんな経歴があったとしても「誠実に向き合っているかどうか」です。履歴書の書き方、面接での受け答え、話し方などのすべてにおいて、「この人は信頼できる」と感じてもらうことが、採用につながります。

特に若手のうちは、完璧な経歴よりも、素直さや学ぶ姿勢を重視される傾向があります。失敗や遠回りがあっても、「その中で何を得て、どう成長しているか」をしっかり言語化できれば、十分にチャンスはあります。


面接での伝え方・注意点

履歴書の書き方と同じくらい大切なのが、面接の場での「説明の仕方」です。書類選考を通過した後は、直接会ってコミュニケーションを取ることになります。短期離職や空白期間について質問されたとき、どのように伝えるかによって、印象は大きく変わります。

1. 「隠す」よりも「受け止めて話す」

面接で過去の経歴について聞かれたときに、つい曖昧な返答をしたり、はぐらかそうとしたりすると、採用担当者は不信感を持ちます。大切なのは、聞かれたことに対して誠実に、かつ前向きな言葉で説明することです。

例:
「前職では、仕事の進め方に違和感を感じ、上司とも相談しながら改善を試みましたが、自分の志向性とは異なると判断し、早期に退職を決断しました。退職後は、自分に合う働き方を見直し、現在は貴社の○○という部分に共感して志望しております。」

ポイントは「課題を感じた→自分なりに行動した→退職を選択→次は活かしたい」という一貫したストーリーを語ることです。

2. 自分の中で「納得できているか」が問われる

面接官は、あなたの過去よりも、「その経験をあなたがどう受け止めているか」を重視します。自分自身がその経歴について後悔や自信のなさを感じていると、どうしても受け答えにも表れてしまいます。

逆に、「たしかに失敗だったけど、それを糧にしたい」という姿勢が伝われば、むしろ好印象につながります。

自分の経験を肯定的に捉え、自信を持って語るためには、あらかじめ何度も言葉にして練習しておくことをおすすめします。

3. 短期離職を繰り返さない意思を明確にする

企業側が短期離職経験者に不安を感じる最大の理由は、「また同じように辞めてしまうのではないか?」という点です。そのため、面接では「今回は長期的に働きたい」という意思をはっきり伝えることが重要です。

その意思を裏付ける材料として、以下のような内容を盛り込むと効果的です。

  • 自己分析や適職診断を受けた経験
  • 複数社とのOB訪問や面談を経て判断した
  • 実際の業務内容・働き方を理解した上で志望している

「今回はしっかり考えて応募している」と伝えることが、採用側の不安を和らげることに繋がります。


まとめ/過去の経歴を恐れず、自分らしく未来を描こう

履歴書に「書きたくない経歴」があると、就職・転職活動に対して不安を感じるのは当然のことです。短期離職や空白期間など、他人に話したくない経験があると、つい隠したくなったり、書かずに済ませたいと思ったりするものです。

しかし、どんな経歴にも“伝え方”次第で印象は大きく変わります。大切なのは、過去の出来事をどう受け止め、どう学びに変えてきたか、そして今後どう行動していきたいのかという未来志向の姿勢です。

企業は、完璧なキャリアや順風満帆な職歴だけを求めているわけではありません。とくに新卒や社会人1~3年目の若手であれば、失敗や遠回りをすることはごく自然なこと。それよりも、「その経験から何を得たのか」「自分自身とどう向き合ったのか」を伝えることが、何よりの評価対象となります。

履歴書では、正直かつ簡潔に事実を伝え、空白期間や短期離職がある場合でも、補足説明や自己PRで印象を整えることが可能です。加えて、面接では誠実な姿勢と、自分のキャリアへの主体的な取り組みを示すことができれば、たとえ過去に不安な経歴があっても、採用のチャンスは十分にあります。

履歴書の書き方に悩んだときは、「何を伝えるか」だけでなく、「どう伝えるか」まで含めて考えるようにしましょう。そして、自分自身の過去に向き合う勇気を持つことが、理想のキャリアを手に入れる第一歩です。

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