逮捕・勾留とは?就活への影響を正しく理解しよう
就職活動において「逮捕歴がある」「過去に勾留されたことがある」という事実を抱えていると、多くの人が「もう就職は無理なのではないか」と不安になります。しかし、就活の第一歩は、正しい知識を身につけ、自分の状況を冷静に見つめることです。この章では、まず「逮捕」「勾留」「起訴」「前科」といった法律用語の違いを整理し、それが実際に就職活動にどう影響するのかを明らかにします。
逮捕・勾留・起訴・前科の違い
まずは、それぞれの言葉の意味を理解することから始めましょう。
- 逮捕:警察に拘束されることを指しますが、この段階ではまだ有罪が確定したわけではありません。逮捕されたからといって、必ずしも犯罪者というわけではありません。
- 勾留:逮捕後、さらに捜査を進める必要があると判断された場合、裁判所の決定により最大20日間(通常は10日+延長10日)拘束されることです。これもまだ有罪確定ではありません。
- 起訴:検察が「この人を裁判にかける」と決めた段階です。ここから刑事裁判が始まります。
- 前科:裁判で有罪判決が確定した場合に付きます。逆に言えば、逮捕や勾留、あるいは不起訴となった場合には「前科」にはなりません。
つまり、逮捕や勾留=前科がある、ではないという点が非常に重要です。
就職活動に与える具体的な影響とは
では、逮捕や勾留の経験がある場合、就職活動ではどのような影響があるのでしょうか?ここでは、いくつかのケースに分けて整理してみます。
ケース1:逮捕・勾留されたが不起訴になった場合
この場合、法的には「無罪」と同じ扱いとなります。したがって、履歴書にそのことを書く義務はありませんし、企業側も原則として確認する手段はありません。ただし、ニュースやネット上で名前が報道された場合などは、採用担当者がその情報にアクセスする可能性があります。
ケース2:前科がある(有罪判決が確定している)場合
この場合は、状況が少し変わります。法律的には前科があっても就職活動をしてはいけないという決まりはありませんが、企業側の判断によっては選考に影響することがあります。特に信用が重視される職種(金融、教育、公務員など)では難易度が高くなることも。
ケース3:執行猶予中である場合
執行猶予中でも、就職活動は可能です。ただし、職場によってはその事実を伝える必要が出てくる場面もあり、面接で質問される可能性もあります。この場合も「前向きに更生している姿勢」を見せることが重要です。
企業側はどう見ているのか?
一般的に企業は、「過去」よりも「今」と「未来」を重視する傾向にあります。もちろん職種や業界によっても異なりますが、誠実に更生しようとしている人や、社会に貢献したいという意志が伝われば、門戸を開いてくれる企業も存在します。
ただし、面接時に虚偽の申告をしたり、隠すことが優先になってしまうと、信頼関係が築けなくなってしまうため注意が必要です。採用担当者が気にするのは「その人が今、信頼できるかどうか」という一点に集約されます。
最初の一歩は「自分を責めすぎないこと」
逮捕や勾留という過去は、確かに一般的な就職活動とは異なるハードルを生むかもしれません。しかし、それは人生の終わりではありません。むしろ、そこから「どう立ち上がるか」「どう信頼を築き直すか」が、これからのあなたの人生を形作る鍵になります。

履歴書の基本ルールと書き方のポイント
就職活動において履歴書は、企業に自分を知ってもらう最初の書類です。だからこそ、「逮捕歴や勾留歴がある場合、どこまで書くべきなのか?」「隠してもいいのか?」といった疑問は非常に重要です。この章では、履歴書作成時の基本的なルールから、逮捕・勾留歴がある人が気をつけるべき記載のポイント、書く・書かないの判断基準について具体的に解説します。
履歴書に逮捕・勾留歴を書く必要はあるのか?
結論から言うと、履歴書には通常、逮捕歴や勾留歴を書く必要はありません。
履歴書は主に「学歴」「職歴」「志望動機」「自己PR」などを記載するためのものであり、法的に「逮捕歴」「勾留歴」の記載を求められているわけではありません。加えて、前章でも触れたように、逮捕や勾留だけでは「前科」にはならないため、書かなくても問題にならないことがほとんどです。
ただし、以下のようなケースに該当する場合は注意が必要です。
- 裁判で有罪となり、前科がついた場合
- 新聞やネットなどに実名で報道され、情報が広く知られている場合
- 保護観察や執行猶予が継続中であり、業務に影響が出る可能性がある場合
このような状況では、採用後にトラブルを防ぐためにも、自発的に説明しておく方が信頼を得やすくなる可能性があります。
書く場合・書かない場合の判断基準
では、実際に「書くべきか、書かないべきか」をどう判断すればよいのでしょうか?以下の観点から整理してみましょう。
【書かなくてもよいケース】
- 逮捕・勾留のみで不起訴処分となった場合
- 事件が表に出ておらず、ネット等にも情報が出ていない場合
- 事件と現在の職務内容に直接的な関係がない場合
これらのケースでは、履歴書に記載しない選択が可能です。選考の段階では、前向きな志望動機やスキルをアピールすることを重視しましょう。
【書いた方がいい・説明した方がいいケース】
- 有罪判決が確定し前科がある場合
- 事件が報道され、インターネット上に実名で情報が残っている場合
- 保護観察中・執行猶予中であり、職務遂行に制限がある可能性がある場合
こうした場合は、履歴書に「本人希望欄」などを使って簡潔に記載するか、職務経歴書や面接の場で説明する準備をしておくのがベターです。正直に伝える姿勢は、信頼回復の第一歩となります。
「本人希望欄」での伝え方の例文
もし履歴書のどこかで触れておく必要があると感じた場合は、「本人希望欄」を使うのが自然です。ここでは、企業に過剰な不安を与えないよう配慮しつつ、簡潔かつ誠実に書くことが重要です。
例文:
私事で恐縮ですが、数年前に不祥事により一時期拘留された経歴がございます。現在は既に社会復帰しており、更生に向けての努力を継続しております。御社におかれましても、誠意と実績で信頼を築いていきたい所存です。
このように、必要な事実だけを簡潔に述べ、現在の姿勢と今後の意欲に焦点を当てるよう心がけましょう。
履歴書に書くこと以上に大切なこと
たとえ履歴書に逮捕や勾留について書く必要がなかったとしても、それを隠すことばかりに意識を向けるのは危険です。本当に大切なのは、「自分がこの会社で何をしたいか」「なぜ働きたいのか」という気持ちを伝えることです。
企業が知りたいのは、過去ではなく、“今”のあなたが信頼できる人かどうかです。そのために、履歴書では「自己PR」「志望動機」「職務経験」など、ポジティブな材料をしっかりと準備することが欠かせません。
書類審査を突破するためのコツ
- 志望動機に熱意を込める:過去の経験をどう今に活かしたいか、具体的に書きましょう。
- 自己PRで信頼回復の意欲を示す:誠実さ、努力、再チャレンジの姿勢を言葉にしましょう。
- 空白期間を説明できるようにする:空白期間がある場合は、体調不良や資格取得など、理由を簡潔に書くことが大切です。
まとめ:履歴書は「未来へのチケット」
履歴書は、過去をジャッジされる場ではなく、これからどんな人として働いていきたいかを伝えるための「未来へのチケット」です。過去に逮捕や勾留の事実があっても、それだけで就職活動をあきらめる必要はありません。書くべきこと、書かなくてもいいことを正しく判断し、自信を持って第一歩を踏み出しましょう。

面接で聞かれたときの対策と伝え方
履歴書では触れなかったとしても、面接では過去の逮捕歴や勾留歴について聞かれる可能性があります。特に、空白期間が長かったり、前職を早期退職している場合など、面接官がその背景を深掘りするケースは珍しくありません。この章では、面接での答え方や話し方の工夫、避けるべきNGな言い方、そして過去を前向きに伝えるテクニックについて解説します。
面接官に伝えるべき内容とNGな言い方
まず、面接の場では「どう伝えるか」が非常に重要です。言い方ひとつで、同じ内容でも相手に与える印象が大きく変わります。
【伝えるべきポイントはこの3つ】
- 事実は隠さず、簡潔に述べる
- 必要以上に詳しく語る必要はありませんが、「何があったのか」「それがどんな影響を与えたか」については、最低限説明する責任があります。
- 反省の気持ちと現在の姿勢を伝える
- 「二度と同じことはしない」という強い意志と、そこからどう学んだかを伝えましょう。
- 今後に向けた意欲をしっかり語る
- 「だからこそ、今は社会に貢献できる人間になりたい」という姿勢が重要です。
【NGな伝え方・避けるべき表現】
- 「自分は悪くない」「冤罪だった」と一方的に主張する
→ 裁判で無罪が確定している場合を除き、責任を回避する態度はマイナス評価につながります。 - 「過去のことなので関係ありません」と言い切る
→ 開き直っている印象を与えてしまい、誠実さを疑われます。 - 必要以上に感情的になる・被害者意識を出す
→ 感情に流されている印象は、社会人としての冷静さを欠いて見られます。
【OKな伝え方の例文】
例1:簡潔に伝える場合(不起訴・報道なし)
数年前、私の未熟さから法に抵触する行為をしてしまい、結果として短期間拘留される経験をしました。反省し、現在は同じ過ちを繰り返さないよう、日々自分を律して生活しています。
例2:報道歴があり、企業が知っている可能性が高い場合
過去に不祥事を起こし、一部報道されたこともございます。当時は自分の行動が社会にどう影響を与えるかの意識が足りませんでした。現在は更生に向けて努力を重ね、二度と同じ過ちを繰り返さぬよう、自分と真剣に向き合っています。
いずれの場合も、言い訳ではなく「反省」と「今後の姿勢」に軸を置くことがポイントです。
ポジティブに転換する伝え方のコツ
過去の失敗を伝える時に大事なのは、「ネガティブな経験をどう学びに変えたか」を伝えることです。それにより、単なる失敗談ではなく「自己成長のプロセス」として受け取ってもらえる可能性が高まります。
【転換のポイント①】「学び」に焦点を当てる
たとえば…
NG:「逮捕されて大変でした」
OK:「あの経験を通して、法律や社会規範の重要性を深く理解するようになりました」
【転換のポイント②】「現在の行動」に結びつける
NG:「二度としません」
OK:「あれ以来、ボランティア活動や地域清掃など、社会に貢献できる行動を続けています」
【転換のポイント③】「未来の意欲」で締める
NG:「もう過去のことなので」
OK:「過去の過ちは消せませんが、だからこそ、これからは誠実に、御社で責任ある行動を取りたいと思っています」
面接でよくある質問と回答例
面接では、逮捕歴や空白期間に関して次のような質問を受けることがあります。それぞれの答え方の例を紹介します。
Q. この空白期間には何をしていましたか?
過去に不適切な行動があり、一時的に就業できない期間がありました。その後、自分を見つめ直す時間を持ち、資格取得や体調管理に努め、現在は社会復帰に向けて積極的に行動しています。
Q. その件について会社に申告する必要はありますか?
ご心配をおかけすることを避けるため、必要があれば正直にお話させていただくつもりです。ただ、今後の業務に支障はなく、誠実に仕事に取り組む覚悟です。
面接での態度や印象も大事
話す内容に加えて、態度や話し方も面接では評価されます。過去の経験について話す際は、次の点を意識しましょう。
- 落ち着いたトーンで話す
- 目をそらさず誠実に答える
- 質問を否定的に受け取らず、冷静に受け止める
こうした姿勢は、信頼感や社会人としての成熟度を感じさせる材料になります。
まとめ:過去より「これから」を語る
面接で過去の逮捕や勾留について聞かれることは、決して珍しくありません。ですが、それにどう答えるかが評価の分かれ道になります。大切なのは、事実を隠さず、誠実に向き合うこと、そしてその経験を糧にして今どう行動しているか、これから何をしたいかを語ることです。
面接は、過去の清算の場ではなく、「あなたがどんな人なのか」を知る場です。過去にとらわれすぎず、自分の想いと意志をしっかり伝えていきましょう。

採用担当者の本音と企業側の視点
逮捕歴や勾留歴があることで、「企業はどうせ自分なんか採らない」と思ってしまう方も多いかもしれません。しかし実際には、採用担当者の考え方や、企業のスタンスは一様ではありません。むしろ、過去より「今」「これから」に目を向ける企業も確実に存在しています。この章では、企業側がどんな視点で応募者を見ているのか、そしてどんな企業が社会復帰を支援しているのかを解説していきます。
採用側が気にするポイントとは?
採用担当者は、書類や面接を通して次のような視点で応募者を見ています。
【1】信頼して仕事を任せられるか
最も重視されるのは、「この人に仕事を任せられるか」という点です。たとえ過去に問題があったとしても、それを反省し、現在はまじめに社会復帰を目指しているのであれば、「信頼できるかもしれない」と感じる企業もあります。
ここで重要なのは、ウソをつかないこと、誠実であること。たとえ完璧な経歴でなくても、誠実に自分と向き合っている人には、一定の信頼が生まれます。
【2】過去の出来事が業務に影響するか
企業が最も気にするのは、「過去の出来事が今後の業務に影響しないか?」という点です。たとえば以下のような要素がチェックされます。
- 犯罪の内容が業務に直接関係しているか(例:窃盗と会計職など)
- 現在の法的な制限(執行猶予中など)
- 職場や取引先への信頼に影響するか
逆に言えば、業務と無関係であり、反省と再起の意志がしっかりしていれば、企業側も「一度くらいの過ちはある」と理解を示す場合もあります。
【3】働く意欲と継続性があるか
多くの企業が重要視するのは、「どれだけの意欲を持って働いてくれるか」、そして「長く働いてくれるか」という点です。たとえ過去に問題があったとしても、それをバネにして本気で働きたいという思いが伝われば、評価されることは十分にあります。
社会復帰を応援する企業の特徴
近年、日本でも「多様性」や「社会的包摂(インクルージョン)」を重視する企業が増えてきました。こうした企業は、経歴だけで人を判断せず、過去の失敗を糧に前を向く人材にチャンスを与える傾向があります。
【特徴1】ダイバーシティを推進している
- 多様な人材の採用を掲げている
- 男女、年齢、国籍、経歴などにとらわれない採用を行っている
- SDGsやCSRに取り組んでいる企業も多い
こうした企業は、「人は変われる」「過去より今が大事」という視点を持っている場合が多く、再チャレンジを支援する姿勢が見られます。
【特徴2】中小企業や地域密着型の会社
- 社員の人柄を重視する傾向が強い
- 書類よりも人柄や面接での印象で採用を決めるケースも
- 地元のつながりや紹介をきっかけに採用されることもある
大手企業よりも、中小企業や個人経営に近い企業の方が、柔軟な判断をしてくれることが多いです。特に社長や現場責任者と直接話せるような職場では、過去の話より「今どう生きているか」が重視されます。
【特徴3】福祉的支援や就労支援を導入している企業
- 元受刑者や引きこもり経験者などの支援実績がある
- 就労移行支援事業所やNPOと連携している企業
- 更生支援プログラムを持っている団体も
こうした企業や団体は、経歴に不安がある人に対しても、丁寧なサポートを用意していることがあり、初めての社会復帰にも適しています。
採用担当者の声(実例)
いくつかの採用担当者から聞いた実際の声をご紹介します。
ケース1:製造業・中小企業の人事担当者
「過去のことはもちろん確認するけれど、それよりも『今どういう人か』が大事。正直に話してくれれば、それだけで信頼できると感じることもある」
ケース2:飲食業界・採用責任者
「業界柄、いろんな人が働いているし、失敗した過去を持つ人も多い。でも、それを乗り越えて頑張ってる人は応援したいし、実際に戦力になってる人もいる」
ケース3:IT企業・ベンチャー企業の代表
「採用はスキルより熱意。前科があっても、正直に話してくれる人の方が信頼できる。変わりたいという意思が伝われば、一緒に働きたいと思う」
採用されるために、こちらからできる工夫
企業側の理解を期待するだけでなく、自分から歩み寄る姿勢も重要です。以下のような工夫をすることで、印象をぐっと良くすることができます。
- 自己紹介の中で誠実な人柄を出す
- 志望動機に「社会貢献」「信頼回復」といったキーワードを盛り込む
- 過去ではなく「これからどう貢献できるか」に焦点を当てる
- ボランティアや地域活動など、社会とのつながりを強調する
まとめ:信頼は“これから”築くもの
企業側が重視するのは、過去の失敗そのものではなく、それをどう受け止め、これからどう行動しようとしているかです。もちろん、すべての企業が理解を示してくれるわけではありませんが、あなたの誠実さや働く意志に目を向けてくれる企業は、必ず存在します。
「過去に失敗があったからこそ、今は社会に貢献したい」
その想いを、言葉だけでなく行動でも示していくことが、信頼を築く第一歩です。

就職成功に向けてできる準備と心構え
逮捕歴や勾留歴がある場合の就職活動は、確かに簡単な道のりではありません。しかし、「だからこそ、自分にできる準備を最大限にしておきたい」と考えることが、未来を変える第一歩になります。この章では、就職成功に向けて今すぐできる具体的な準備や、長期的に大切にしておきたい心構えについて、実践的に解説していきます。
信頼回復のためにできる行動
過去にトラブルがあった場合、企業が最も気にするのは「この人は信用できるのか?」という点です。つまり、**「信頼される人間になるために、日々どんな行動をしているか」**が非常に重要です。
【1】時間に正確な生活を心がける
一見、就職活動とは関係がなさそうに思えますが、「時間に対する意識」は信頼感に直結します。面接や説明会への遅刻、約束のドタキャンなどがあると、それだけで信頼を失ってしまいます。まずは日々の生活から、「時間を守る人」になることを意識しましょう。
【2】身だしなみ・話し方の練習をする
見た目や話し方の印象は、第一印象を大きく左右します。過去の経歴が気になる人ほど、身だしなみや丁寧な言葉遣いでカバーする努力が効果的です。
- 髪型は清潔感を意識する
- 面接時の服装はスーツを基本に
- 「ありがとうございます」「よろしくお願いします」など、基本の敬語を日常的に使う
【3】過去を説明できる文章を用意しておく
面接で逮捕歴について聞かれた際に、言葉に詰まってしまうと不信感を与えかねません。事前に、自分の過去を「事実+反省+現在の意志」の構成でまとめておくと、落ち着いて説明できるようになります。
例:
当時は自分の行動が社会に与える影響について、深く考えていませんでした。その結果として、一時的に拘留されることとなり、多くの方にご迷惑をおかけしました。現在は、その経験をきっかけに社会貢献の意識を持ち直し、信頼される社会人になることを目指して行動しています。
【4】履歴書・職務経歴書を丁寧に作り込む
書類のクオリティも、信頼を判断する材料になります。誤字脱字が多い、空白が多い、内容が浅い……そんな履歴書では、過去に関係なくマイナス評価になってしまいます。志望動機や自己PRは、自分の言葉でしっかりと考え、具体性のある文章にしましょう。
【5】周囲の信頼を少しずつ積み重ねる
企業があなたを見るとき、「この人は社会で信頼されているのか?」という視点も持っています。ボランティア活動や地域活動、資格取得、アルバイトなど、日常生活の中で信頼を築ける行動を積極的にとっておきましょう。
自分に合った企業を見つける方法
再スタートを切るうえで、**「どんな企業に応募するか」**はとても重要です。闇雲に応募するのではなく、自分に合った企業や環境を見極めることが、就職成功のカギとなります。
【1】企業研究を丁寧に行う
ホームページや求人票だけでなく、SNSや口コミサイトなども活用し、企業の風土や価値観をリサーチしましょう。「人柄重視」「未経験歓迎」「社会貢献」などのキーワードがある企業は、再チャレンジにも前向きな傾向があります。
【2】ハローワーク・NPO・就労支援団体を活用する
過去にトラブルがあった人の就職を支援する団体やサービスは全国に多数存在します。相談に乗ってくれる担当者や、企業とのマッチングをサポートしてくれる専門家の力を借りることで、自分ひとりでは気づけなかった選択肢が見えてくることも。
【3】アルバイト・派遣からスタートするのも一つの道
いきなり正社員を目指すのではなく、まずはアルバイトや契約社員、派遣などから社会復帰の足がかりを作る方法も有効です。信頼を積み重ねながら、実績をつくり、ステップアップしていく道も立派なキャリアです。
【4】スキル・資格を身につけて選択肢を広げる
再就職を目指す上で、実務に直結する資格やスキルを持っていると大きな武器になります。以下のような資格は、短期間で取得でき、かつ採用で評価されやすいものです。
- フォークリフト免許
- 危険物取扱者
- 介護職員初任者研修
- 簿記3級
- ITパスポート など
「資格がある=やる気がある」と捉えてくれる企業も多く、信頼回復の材料としても効果的です。
自信を持ち続けるための心構え
逮捕歴や勾留歴がある場合、就職活動で断られることもあるかもしれません。しかし、それは「あなた自身が否定された」わけではなく、企業との相性が合わなかっただけと考えることが大切です。
【1】過去は変えられないが、未来は変えられる
どれだけ後悔しても、過去をやり直すことはできません。しかし、過去をどう活かすかは自分次第です。「あの経験があったからこそ今がある」と言える未来をつくるために、今を大事にしましょう。
【2】「どうせ無理」はチャンスを逃す
就職活動を始める前に「どうせ過去があるから無理だ」と諦めてしまう人が多いですが、それは非常にもったいないことです。**チャンスは、動いた人にしか訪れません。**まずは1社応募してみる、それだけでも未来は動き始めます。
【3】人と比べない
周囲の友人が順調にキャリアを積んでいると、焦りや劣等感を感じるかもしれません。しかし、人生のスピードは人それぞれです。自分のペースで、自分の道を切り拓いていくことに意味があります。
【4】継続は力なり
どんなに小さな努力でも、続けることで自信と実績になります。就職活動も、資格の勉強も、生活の改善も、1日で変わるものではありませんが、1日1日の積み重ねが、未来を確実に変えていきます。
まとめ:再スタートに必要なのは、「準備」と「勇気」
逮捕歴や勾留歴があるという事実は、確かに就職活動において一定の影響を与えるかもしれません。でも、それが「人生の終わり」を意味するわけでは決してありません。むしろ、そこから立ち上がり、前向きに歩き出すあなたの姿勢に、感動する企業や人も必ずいます。
必要なのは、誠実に準備をし、勇気を持って一歩踏み出すこと。
失敗を経験した人だからこそ、強く、しなやかに成長することができるのです。

まとめ|過去を乗り越え、自分らしい未来を築くために
サブタイトル:
「過去にとらわれず、“これから”に向き合う勇気があなたを変える」
この記事では、逮捕や勾留の経験がある方が就職活動を進めるうえでの不安を解消し、自信を持って再スタートを切るための知識と対策を、5つの章に分けて詳しくお伝えしてきました。
まず大切なのは、逮捕・勾留と前科の違いを正しく理解することです。法律的に「前科がない」場合は、履歴書への記載義務も原則としてなく、無用な自己開示をする必要はありません。ただし、事案の性質や報道の有無、社会的影響によっては説明が求められることもあるため、誠実で冷静な自己説明ができるよう準備することが鍵となります。
面接では、過去の出来事をただ隠すのではなく、「どう受け止めたか」「どう乗り越えてきたか」を自分の言葉で伝えることで、信頼を得られる可能性が高まります。失敗を経験したからこそ培われた誠実さや学びを、ポジティブなメッセージとして伝える工夫が重要です。
企業側も、単に過去を見るのではなく、「今、そしてこれからの姿勢」に重きを置いています。すべての企業がチャンスを与えてくれるわけではありませんが、再チャレンジを応援する企業や環境も確実に存在します。そのためには、自己分析や企業研究、信頼を積み重ねる日々の行動、そして就職支援サービスの活用など、できる準備を丁寧に積み上げることが大切です。
なによりも忘れてほしくないのは、「過去は変えられないが、未来は自分で変えられる」ということ。
失敗を経験した人にしか見えない景色、感じられない想いがあるはずです。そしてその経験は、これからの仕事や人生において、かけがえのない強みになり得ます。
誰かと比べなくていい。焦らなくてもいい。
あなたのペースで、一歩ずつ、信頼を積み上げていけば、必ず新しい未来は開けます。
あなたが前を向いて歩こうとするその姿勢こそ、
就職活動において何よりも価値のある“武器”になるのです。


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