第1章 「指示待ち」と言われる理由とは?
「指示されたことしかできない」と感じられる背景
新卒や入社1~3年目の若手社員にとって、「もっと先を見て行動して」と言われることは、少なからずショックを受ける瞬間かもしれません。「自分なりに真面目に取り組んでいるつもりなのに、なぜそんなふうに言われるのだろう?」と疑問に感じる人も多いでしょう。
しかし、職場において「指示待ち」と評価されてしまう背景には、いくつかの共通する要因があります。まず前提として、事務職という仕事の性質があります。事務職は「正確に・抜け漏れなく・スピーディーに業務を処理する」ことが求められる反面、マニュアルや決まった手順が多く、受動的に見られやすい特徴があります。そのため、自分では積極的に動いているつもりでも、上司や先輩から見ると「言われたことしかしていない」という印象を与えてしまうことがあるのです。
さらに、学生時代と社会人の仕事の違いも関係しています。学校では「指示通りに課題をこなす」「出されたレポートを提出する」ことが評価されますが、社会人になるとそれだけでは不十分です。仕事では、「相手が何を求めているか」「次に必要になることは何か」を先回りして考える力が評価されます。特に事務職では、上司や他部署のサポート役になることが多いため、相手の動きや予定を見越した行動ができるかどうかが信頼を得る鍵になります。
また、「指示待ち」の印象を強めてしまう行動には、以下のようなものがあります。
- 指示を受けたら、それをやり終えるまで次の行動に移らない
- わからないことがあっても、自分から質問せず待ってしまう
- 業務に慣れてきても、自発的に改善提案や効率化の工夫をしない
- 他の人の忙しさや状況に無関心で、自分の業務範囲内だけを意識している
こうした行動は決して「悪意」から生まれているわけではありません。むしろ「指示通りに、きちんと仕事をしよう」という真面目さの表れである場合も多いのです。しかし、職場というチームの中では、その真面目さが「消極的」「受け身」と受け取られてしまうことがあるのです。
つまり、「指示待ち」と言われるのは能力の問題ではなく、仕事に対する“視野”や“意識”の置き方に関わる部分が大きいのです。これを理解することが、改善の第一歩になります。
若手社員にありがちな行動パターンとは
若手社員の多くが陥りやすい「指示待ち」の行動には、いくつかのパターンがあります。ここでは、その中でも特に多く見られる代表的なものを紹介します。もし自分に当てはまる点があれば、少しずつ意識して変えていくことが大切です。
パターン1:与えられた仕事だけを完璧にこなそうとする
このタイプは、真面目で責任感が強い人に多く見られます。ミスをしないように、丁寧に、きちんと仕上げることを最優先に考えすぎてしまい、結果的に「与えられたことを丁寧にこなす」ことに集中しすぎてしまいます。
もちろん、仕事の正確さは非常に大切です。しかし、そればかりに気を取られてしまうと、仕事の全体像や他のメンバーの状況に目が向かなくなってしまい、「この人は自分の担当範囲以外のことに気が回らない」と評価されてしまうことがあります。
パターン2:「間違ったらどうしよう」と考えすぎて動けない
若手社員にとって、職場でのミスは怖いものです。「自分の判断で動いて、もし間違っていたらどうしよう」「勝手に進めて怒られたら嫌だ」という不安から、自分の判断で動くことを避け、常に確認を取りながら動こうとする傾向があります。
この慎重さも大切なことではありますが、すべてを確認してからでないと動けない状態では、仕事のスピードや柔軟性に欠けてしまいます。上司からすると「もう少し自分の判断で動いてくれてもいいのに」と感じられる場面が増えてしまい、「指示待ち」の印象を強めてしまいます。
パターン3:全体の流れを把握していない
事務職の仕事は、複数のタスクが連携して進んでいくケースが多くあります。たとえば、資料作成、スケジュール調整、会議準備など、さまざまな小さな仕事が一つの目的に向かって動いているのです。
ところが、自分の担当部分だけに集中してしまうと、「この資料を何のために作っているのか」「次に誰が使うのか」といった流れが見えなくなってしまいます。結果として、「次に必要な行動」や「先回りしてできる準備」がわからず、結局“指示を待つ”という形になってしまうのです。
パターン4:「手が空いたら声をかけて」と言われても動けない
「手が空いたら声をかけてくださいね」と上司に言われても、「今声をかけて大丈夫だろうか」「何を頼まれるかわからなくて不安」と感じて、結果的に声をかけられずに終わってしまうこともあります。
これはコミュニケーションに対するハードルがまだ高く、上司との関係に緊張感がある場合によく見られる現象です。しかし、ここで動けるかどうかは、その後の信頼関係に大きく関わってきます。
ここまで見てきたように、「指示待ち」と言われる行動の多くは、性格的な弱点ではなく、職場経験が浅いことや、「どう行動すればいいのかがまだ見えていない」ことに起因しています。

第2章 先を見て行動するって具体的にどういうこと?
仕事のゴールを意識することの大切さ
「先を見て行動して」と言われたとき、そもそも「先を見て」とは具体的に何を意味するのか、イメージしづらい人も多いかもしれません。「自分なりにちゃんと動いているのに、なぜもっと考えて行動しろと言われるのだろう?」と疑問に感じたことがある方もいるでしょう。
この「先を見て動く」という言葉の本質は、ゴール(目的)を意識しながら、今やっている仕事の“その先”にある行動や準備を考えることです。言い換えれば、「今のタスクが終わったら何が必要になるか」「次の人が作業しやすくするにはどうすればよいか」といった、次の展開を予測して動く力です。
たとえば、上司から「会議資料を印刷しておいて」と指示されたとします。ここで言われたことだけをそのまま実行すると、「資料を印刷して、机に置いておく」という作業で完了です。しかし、「先を見て行動できる人」は次のような点まで考えます。
- 会議は何時に、どこで行われるのか?
- 参加者の人数は?部外者もいる?
- 会議室にはプロジェクターが必要?ホワイトボードの準備は?
- 印刷資料にはページ番号や日付が入っているか?
- クリップ留め・ホチキス留めは必要?
- 配布用だけでなく、予備は必要か?
このように、「言われたこと」ではなく、「求められている目的」に焦点を当てることで、自然と自分の行動に幅が出てきます。これがまさに「先を読んで動く」ということの具体的な姿です。
仕事においては、すべての指示が丁寧に説明されるわけではありません。むしろ、社会人になるほど、「言われなくても察する」「自分で考えて行動する」ことが求められます。そうした中で、仕事の背景や目的を意識できる人は、上司や同僚から「気が利く」「安心して任せられる」と信頼されるようになっていくのです。
主体的に動くための思考のコツ
では、「先を読んで行動する」「主体的に動く」ためには、どんな思考が必要なのでしょうか?ここでは、意識しておくと行動力がぐっと変わる3つの思考のコツを紹介します。
1.「これは誰のための仕事か?」を常に考える
事務職の仕事は、多くの場合「誰かをサポートするための業務」です。自分の仕事が誰の、どんな目的のために使われるのかを常に意識することで、その人が次に何を求めているのかが見えてきます。
たとえば、営業チームの資料作成を手伝っているなら、「この資料をクライアントに提案する予定があるのか?」「この内容で相手に伝わりやすいのか?」という視点が重要になります。上司のスケジュール管理をしているなら、「次の打ち合わせまでに準備すべき資料がないか」「移動時間に余裕があるか」といった確認も“先を読む行動”になります。
このように、「自分が関わっている仕事は、誰のため、何のためにあるのか?」を習慣的に考えることで、仕事の精度とスピードは格段に上がります。
2.「もし自分が上司だったら?」と想像する
主体的に行動するためには、「自分だったらどう判断するか?」という視点を持つことも非常に有効です。指示を待つのではなく、「この場面で上司だったらどう考えるだろうか?」と一歩踏み込んで想像することで、自分なりの仮説を立てて動く力が育ちます。
たとえば、会議前に「この書類で本当に十分か?」と考える癖をつけることで、不備やミスに気づきやすくなります。また、「この仕事は急ぎか?後回しでもいいか?」と優先順位を自分で判断しようとすることも、主体性の第一歩です。
もちろん、最初は判断を間違えてしまうこともあります。しかし、そうした経験を重ねる中で「先回りの精度」は少しずつ磨かれていきます。大切なのは、「とりあえずやってみる」「考えたことを上司に確認してみる」といった行動に移す力です。
3.「次に起こること」を予測する習慣を持つ
先を読む力を鍛えるには、日常の中で「次に何が起きそうか?」を予測する練習が効果的です。たとえば、上司があるプロジェクトの話を始めたら、「次はスケジュール調整が必要になるかもしれない」と想像して、事前に空き時間をチェックしておく。あるいは、資料の締め切りが近づいてきたら、「そろそろ最終確認を依頼されるかも」と仮定して準備を進めておく、など。
こうした小さな予測行動を積み重ねることで、自然と「言われる前に動ける人」へと近づいていきます。そして予測が外れても、落ち込む必要はまったくありません。むしろ、「そこまで考えてくれていたのか」と評価されるケースがほとんどです。
予測は経験を積めば積むほど精度が高まっていくため、まずは“考える癖”をつけることが第一歩です。
この章では、「先を見て行動する」とは何を意味するのか、そしてどのような思考を持てば主体的に動けるのかについて解説しました。自分の仕事を「誰のために」「どんな目的で」行っているかを理解することで、視野が広がり、自然と次の行動が見えてくるようになります。

第3章 事務職でもできる!先読み行動の実践例
スケジュール管理から読み取る「次にすべきこと」
事務職は、日々のルーチンワークや依頼対応に追われやすい職種ですが、その中にも「先を見て動く」チャンスはたくさんあります。特に、スケジュール管理は“先読み行動”を実践するうえで非常に効果的な分野です。
たとえば、上司のスケジュールを管理している場合、ただ予定を入れるだけでなく、「この予定の前に何が必要か?」「予定が終わったあとに何が起きるか?」といった視点を持つことで、次のような先回り行動が可能になります。
● 会議や訪問の前にできる準備
- 会議室の予約状況を確認し、必要であれば他の部屋を確保しておく
- 会議資料が未作成であれば、誰が作るかを確認し、リマインドをかける
- 外部の来客がある場合、受付への連絡やお茶出しの準備も忘れずに
- オンライン会議であれば、事前に接続URLや資料を共有しておく
こういった準備を自分から考えて行うことで、「気が利く人だな」「この人に任せておけば安心」といった評価につながります。ポイントは、「指示されていないけれど、やっておいたほうがいいこと」を自ら見つけることです。
● 予定の変動に対して柔軟に対応する
また、スケジュールは常に変化するものです。急な打ち合わせやキャンセルが入ることもよくあります。そういった場面でも、「この予定がずれたことで他に影響が出ないか?」といった連鎖的な影響まで考えられると、仕事の質が一段階アップします。
たとえば、「打ち合わせが1時間後ろ倒しになった」という情報を受けたら…
- 会議室の予約時間を変更する
- 同席する他部署メンバーに連絡を入れる
- その後の予定に支障が出る可能性があるかを確認する
このような視点は一見「当たり前」のように感じるかもしれませんが、実際に行動に移せる人は意外と少ないものです。だからこそ、“相手の立場で考える”という視点を持つだけで、信頼される事務職に一歩近づけるのです。
上司や同僚の動きからヒントを得る方法
先を読む力を鍛えるには、自分の仕事だけでなく、周囲の人の動きに敏感になることも大切です。特に上司や同僚が忙しそうにしているとき、「どんなサポートが必要か」「どんな情報を求めていそうか」を察することで、自然と“自分から動く”機会が生まれます。
● 上司の行動パターンを観察する
たとえば、こんな場面をイメージしてみてください。
- 上司が急いで外出準備をしている
→ 必要な資料はそろっているか?名刺ケースを忘れていないか? - 毎週の定例会議前にバタバタしている
→ 定例資料の更新を代行できないか?参加メンバーの調整は必要か? - 忙しさでメール返信が遅れている
→ 代わりに送ってもよいメールがあるか?リマインドが必要な案件はあるか?
このように、「観察→仮説→行動」という流れを意識することで、主体的な動きにつながります。もちろん、最初は遠慮がちでも構いません。「これ、お手伝いしましょうか?」という一言だけでも、上司からすれば大きな助けになります。
● 同僚との“気づき”を共有する
また、チームで働く中では、「自分だけが気づいたこと」を周囲と共有することも大切です。たとえば、「この業務フロー、少し無駄が多いかも?」と感じたら、こっそりメモしておいて、後日ミーティングで提案してみる。「この案件、前回も似たような問い合わせがあったな」と思ったら、共有フォルダにマニュアルを作っておく。
こうした小さなアクションの積み重ねが、“先を読んで行動できる人”の評価を自然と高めてくれるのです。
● 相手の「困っていそう」に敏感になる
事務職における“先読み行動”は、特別なスキルがなくてもできるものばかりです。ただし、それには日頃から「相手をよく見ること」が大切です。
- 書類の山が積みあがっているデスクを見かけたら、手伝いを申し出てみる
- 会議中にメモを取っていない上司がいれば、自分が議事録を担当する
- 忙しそうにしている先輩に代わって、簡単な雑務を引き受ける
こうした“ちょっとした気づき”ができる人こそ、チームの中で頼られる存在になっていきます。特に新人や若手社員のうちは、自分の仕事+αの行動を意識することで、信頼関係を築くチャンスになります。

第4章 指示待ちから脱却するために必要な習慣
毎日の振り返りが行動力を育てる
「先を読んで動けるようになりたい」と思っていても、実際にはうまく行動に移せないこともあるでしょう。そんなときに効果的なのが、日々の業務を“振り返る習慣”をつけることです。
社会人としての成長は、日々の小さな経験の積み重ねによって築かれます。忙しい毎日の中でも、ほんの5〜10分だけ「今日の自分の仕事ぶりを振り返る」時間を作ることで、少しずつ「どうすればもっと良くできたか」「次はどう動くべきか」という視点が身についていきます。
たとえば、次のような問いかけを自分にしてみてください。
- 今日、自分は誰の役に立てただろうか?
- 指示を待たずに動けた場面はあったか?なかったか?
- 上司や同僚が困っていたのに、何もできなかった場面はあったか?
- 明日はどんな行動を試してみたいか?
このような振り返りを毎日続けることで、行動への「気づき」が深まり、自分の中で小さな改善案が自然と生まれてきます。それが「行動力の種」になります。
また、振り返りには**“感情”も含める**とより効果的です。たとえば、「今日、上司に『ありがとう』と言われて嬉しかった」「逆に、注意されて悔しかったけど、理由はちゃんと理解できた」といった感情を記録することで、仕事に対するモチベーションや学びの定着が促進されます。
そして、書き方に正解はありません。ノートでもスマホのメモでも構いませんし、箇条書きでもOK。重要なのは、「今日の経験を次に活かす視点で見る」ことです。
習慣化のポイント:タイミングを決める
毎日続けるためには、振り返りを行うタイミングを固定するのがおすすめです。
- 帰宅後に自分の部屋で5分だけ
- 帰りの電車でスマホメモを開いて一言記録
- 日報を書くついでに、ひとこと自己反省を添える
「やろう」と思っているだけでは、忙しさに流されてしまうものです。だからこそ、自分の生活リズムの中に“振り返り時間”を組み込むことが、習慣化のコツです。
メモとToDo管理の工夫で見える化する
指示待ちを克服するうえで、「メモの取り方」や「ToDo管理の仕方」も大きなカギを握っています。自分の仕事を**“見える化”することで、次にやるべきことが明確になり、行動しやすくなる**のです。
● メモの取り方を一工夫する
仕事中に上司からの指示や会議内容をメモすることは基本ですが、「ただ書くだけ」で終わっていませんか?
効果的なメモとは、「あとで見返して行動に移せる」メモです。そのためには、以下のような工夫をするとよいでしょう。
- 日付・案件名をしっかり書く(あとで探しやすくなる)
- 「やること」と「背景」を分けて記録する
- 指示の中で“気になること”や“疑問”も一緒にメモする
- 「◯日までに提出」「確認中」などのステータスを記号や色で整理する
さらに、メモを見返す習慣を作ることで、情報を活かせるようになります。1日の終わりにメモを読み返し、「この件、フォローが必要だな」「明日確認しておこう」という気づきにつながります。
● ToDoリストは「目的」もセットで書く
ToDoリストを作るときは、単に「やること」だけを並べるのではなく、「何のためにそれをやるのか」も書くようにしましょう。
例)
☐ 資料印刷 → 明日の会議で上司が使用する
☐ 会議室予約 → 来週の来客対応のため
このように、「目的」をセットにしておくことで、ToDoの背景が明確になり、次に必要な準備や確認事項が自然と見えてくるようになります。
また、ToDo管理アプリや付箋など、自分に合ったツールを見つけておくと継続しやすくなります。デジタルが苦手な人は、紙の手帳でも十分です。重要なのは、自分の頭の中だけで完結させず、行動を見える形にしておくことです。

「先を見て行動できる人」になるためのステップアップ法
失敗を恐れず行動するためのマインドセット
「先を読んで行動したい」「もっと主体的になりたい」と思っていても、実際に動こうとするときにブレーキをかけてしまう理由の多くが「失敗への不安」です。
- 自分で動いた結果、間違っていたらどうしよう
- 上司に「余計なことをするな」と思われたらどうしよう
- 判断ミスをして、迷惑をかけるのが怖い
このような気持ちは、特に新卒や入社数年目の若手社員にとってごく自然なものです。むしろ「周囲に迷惑をかけたくない」という責任感の表れでもあるでしょう。
しかし、社会人として成長していくためには、「失敗することは悪いことではない」というマインドセットを持つことが非常に大切です。
● 失敗は“価値ある経験”
職場では、「チャレンジした結果の失敗」と「怠慢によるミス」はまったく異なるものとして見られます。たとえば、自分なりに考えて行動した結果のミスであれば、多くの上司はむしろ「よくやってくれた」と受け止めてくれるはずです。
なぜなら、「自分で考えて動けるようになること」が育成のゴールであり、多少の失敗を経験することこそが成長への近道だからです。
また、ミスをしたとしても、適切に報告・謝罪・修正ができれば問題になることはほとんどありません。むしろ、「この人は誠実に向き合える人だ」と信頼につながる場合も多いのです。
● 完璧を目指さない勇気
主体的に動こうとすると、「すべてを完璧にこなさなければ」と気負ってしまいがちです。しかし、完璧を求めすぎると、行動に移すまでのハードルが高くなり、結果的に何もしない選択をしてしまうことも。
大切なのは、「まずは小さく動いてみること」です。たとえば、「この資料、ページ番号を入れておいた方がいいかもしれませんね」と上司に提案してみるだけでも立派な一歩です。提案が採用されなかったとしても、「気づいてくれてありがとう」と感謝される可能性は十分にあります。
一歩を踏み出すことでしか、次の景色は見えません。そしてその一歩が、やがて大きな自信と行動力へとつながっていくのです。
小さなチャレンジから始める継続のコツ
主体的に行動できるようになるには、いきなり大きな挑戦をする必要はありません。むしろ、小さなチャレンジを積み重ねていくことが成功のカギです。
ここでは、すぐに取り入れられる「小さなチャレンジ例」をご紹介します。
● 毎朝「今日1つだけ意識する行動目標」を立てる
- 「今日は誰よりも早く声をかけてみよう」
- 「上司に一つ質問してみよう」
- 「会議資料に目を通して、気づいた点をメモしよう」
このように、無理のない小さな行動目標を一つだけ設定することで、自分の行動に意識が向き、達成感も得られやすくなります。
● 週に一度、自分に「できたこと面談」をする
1週間を振り返って、「今週、自分が主体的に動けた場面はどこか?」「改善できたことはあったか?」を自分自身に問いかけてみましょう。記録として残すと、後から成長を実感することができ、モチベーションの維持にもつながります。
● 周囲の“先を読んで動けている人”を観察する
職場の先輩や上司の中で、「この人、いつも気が利くな」と感じる人を観察してみましょう。彼らはどんな情報に注目し、どんなタイミングで行動しているか? 自分との違いに気づくだけでも学びになります。
また、そういった人と積極的にコミュニケーションを取ることで、自然と自分の視野も広がっていきます。
まとめ
新卒や若手社員の多くが一度は言われたことがある、「もっと先を見て行動してほしい」という言葉。その背景には、「言われたことはきちんとやるけれど、それ以上の行動が見えない」という上司からの期待と、若手自身の経験不足や自信のなさが重なっています。
しかし、この記事で紹介してきたように、「先を見て行動する力」は特別な才能ではなく、日々の小さな意識と行動の積み重ねによって誰でも身につけられるものです。
まずは、「指示されたことの背景にある目的」を考えることからスタートしましょう。そして、「次に何が必要になるか?」を予測し、自分から一歩踏み出す。その行動の積み重ねが、やがて大きな信頼と成果につながります。
また、毎日の振り返りやメモの工夫、ToDo管理といったシンプルな習慣を続けることで、視野が広がり、行動へのハードルが下がっていきます。最初は「これで合ってるかな?」と不安に感じるかもしれませんが、それこそが“成長している証拠”です。
失敗を恐れず、完璧を求めすぎず、小さなチャレンジを楽しむこと。これこそが、指示待ちから脱却し、自ら考えて動ける社会人へと成長するための道です。
あなたの中にはすでに、「先を読む力」の芽が存在しています。それを育てるのは、あなた自身の“今日の一歩”です。焦らず、コツコツと、できることから始めてみてください。応援しています。


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