面接における自己表現の重要性
自己表現が面接に与える影響
就職活動の中で、面接は避けて通れない関門です。そして、その面接において最も重要と言えるのが「自己表現」です。自分がどんな人間で、何を考え、どんな価値観を持っているか。それを、短い時間の中で相手に伝えるのが面接の本質とも言えます。
しかし、「自己PRしてください」と言われたときに、何をどう話せばいいのか分からず、言葉に詰まってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。これは、自分の強みや考えをうまく「表現」する力が不足している状態です。どれだけ良い経験を持っていたとしても、それを相手に伝えられなければ評価されにくいのが面接です。
逆に、同じような経験をしてきた他の候補者が、自分の話を分かりやすく、かつ印象的に伝えることができれば、その人の方が「魅力的な人材」として採用担当者の記憶に残る可能性が高くなります。
つまり、面接における自己表現は、「自分の価値を正しく相手に伝えるための手段」であり、それができるかどうかで、評価が大きく左右されるのです。
採用担当者が見ているポイントとは
では、採用担当者は、面接で自己表現を通して何を見ているのでしょうか。主に以下のようなポイントに注目しています。
- 論理性
話が筋道立っているかどうかは、非常に重要です。支離滅裂な話し方では、どんなにすばらしい経験を語っても説得力がなくなってしまいます。「結論→理由→具体例→再度結論」という構成を意識することで、伝わりやすい話し方が可能になります。 - 自己理解の深さ
自分の強みや価値観をどう捉えているかもチェックされています。例えば、「リーダー経験があります」と話すだけではなく、「なぜ自分がリーダーを任されたのか」「その経験を通じて何を学び、今後どう活かせるのか」といった深い自己分析がされているかどうかが重要です。 - 他者への配慮
自己PRの中にも、チームでの協力や他者との関わりをどう考えているかが含まれると、単なる「自分アピール」ではなく、「共に働く仲間としての適性」が伝わります。これは特に新卒採用で重視されるポイントです。 - 印象に残る話し方
最後に、どれだけ相手の記憶に残るかという点です。同じようなエピソードでも、話し方や言葉の選び方、話の構成次第で印象はまるで変わってきます。ここで重要になってくるのが「例え話」や「ストーリー性」です。これらを活用することで、あなたの話はグッと記憶に残るものになります。

自己表現が苦手な人の特徴と課題
なぜ自己表現が難しいのか
自己表現に苦手意識を持つ人は、実は少なくありません。特に新卒や社会人経験の浅い方にとって、自分を言語化し、人前で堂々と語ることは簡単なことではないでしょう。その背景には、いくつかの共通する要因があります。
まずひとつは、「自信のなさ」です。自分の経験や強みに対して「これってすごいことなのかな?」「他の人と比べて劣っている気がする」と感じてしまい、結果として話すことに躊躇してしまうケースです。実際、面接で「これといった実績がないんですが……」と前置きしてしまう人もいます。しかし、自己表現とは、成果を誇張することではなく、自分の視点で物事をどのように捉えたかを語ること。たとえ小さな経験でも、それをどう話すかによって魅力は伝わります。
次に多いのが、「自分の強みを整理できていない」というパターンです。これは自己分析の不足に起因することがほとんどです。「何をアピールしたいか」がはっきりしていない状態では、話に軸がなくなり、聞き手に伝わりづらくなってしまいます。面接の場では時間も限られているため、ポイントを絞って的確に伝える準備が必要です。
また、「話すことに慣れていない」ことも、大きなハードルになります。日常生活では自己PRのような話をする機会が少ないため、いざ面接となると緊張してしまうのは当然です。だからこそ、模擬面接や自己紹介の練習を繰り返すことで、表現の型やリズムを体に覚えさせておくことが大切です。
最後に、近年増えてきた課題として「正解を探してしまう」傾向もあります。SNSや就活サイトなどで「模範解答」を目にする機会が増えたことで、他人の答えを参考にしすぎてしまい、自分らしさを出せなくなっている人もいます。面接では、自分の言葉で話してこそ、その人の魅力が伝わります。たとえ完璧でなくても、「その人らしさ」がある言葉は、面接官の心に響くものです。
面接で陥りがちな失敗例
ここでは、実際によくある自己表現に関する失敗例を紹介します。自分に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
1. 抽象的な表現ばかりで具体性がない
「私は責任感があります」「粘り強いです」といった言葉はよく使われますが、それだけでは説得力がありません。どんな場面で、どんな行動をとった結果そう言えるのか、具体的なエピソードが必要です。面接官は「その言葉の裏にどんな経験があるのか」を知りたがっています。
2. 長すぎて要点がわからない
一生懸命伝えようとして話が長くなり、結局何が言いたかったのか分からなくなるパターンです。これは緊張や準備不足から起こることが多いです。話す前に、「何を伝えたいのか」を明確にし、結論から話す習慣をつけましょう。
3. 他人の話を借りてしまう
「先輩がこう言っていました」「ゼミの教授に褒められました」といった表現が多く、自分の言葉で語れていないケースです。他人の評価に頼るのではなく、自分の視点でどんな価値を感じたか、何を学んだかを主語にして話すことが大切です。
4. 同じ話ばかり繰り返す
話せるエピソードが1つしかないため、すべての質問に同じ内容で答えてしまう人もいます。これは準備段階での「引き出し不足」が原因です。面接では、自己PR、ガクチカ、志望動機など、さまざまな角度から質問されるため、複数のエピソードを準備しておくことが望ましいです。
5. 感情がこもっていない
話の内容は悪くないのに、表情が硬かったり、声のトーンが単調だったりすると、聞き手の印象に残りません。特にオンライン面接では、このような非言語の要素が強く影響します。自分の話に気持ちを込めて語ることで、言葉の説得力が格段に上がります。

例え話を使った自己表現の効果
例え話が伝わりやすさを高める理由
自己表現において、どれだけ魅力的なエピソードや強みを持っていても、それが「相手に伝わる形」で話されていなければ意味がありません。そこで有効なのが「例え話」を使う方法です。例え話とは、自分の伝えたい内容を、相手がよりイメージしやすいように別の物事に置き換えて表現するテクニックです。
たとえば、「私は人との信頼関係を大切にしています」と話したとき、その言葉自体は良い印象を与えますが、やや抽象的です。そこで、「私は信頼関係を、植木鉢で育てる植物のように感じています。毎日少しずつ水を与えるように、日々の小さなやり取りや思いやりが積み重なってこそ、しっかり根づいた関係になると考えています」と話せば、相手の頭の中にイメージが生まれ、印象にも残りやすくなります。
例え話には、以下のような効果があります。
- イメージが具体化される
抽象的な表現が多くなりがちな自己PRや価値観の説明において、例え話は聞き手の理解を助けます。特に、初対面の面接官にとっては、あなたの背景や性格を深く知る手がかりになるのです。 - 印象に残りやすい
人の記憶は「ストーリー」や「ビジュアル」に強く反応します。例え話にはちょっとしたストーリー性や視覚的なイメージが含まれるため、他の応募者との差別化にもつながります。 - 話し手の人間性が見える
どんな例えを選ぶかには、その人の考え方や価値観が反映されます。たとえば「スポーツ」に例える人は競争心やチームプレーを大切にしているかもしれませんし、「料理」に例える人は丁寧さや創造性を重視しているかもしれません。例え話には、その人らしさが自然ににじみ出るのです。 - 緊張をほぐす効果がある
面接の場で、自分の考えを例え話で語ることで、少しリズムが生まれ、話し手自身の緊張も和らぎやすくなります。たとえ話は“普段の自分”を引き出しやすい表現方法でもあります。
印象に残る例え話の特徴
では、どんな例え話が面接で効果的なのでしょうか?ただユニークであれば良いというわけではありません。印象に残る例え話には、いくつかの共通点があります。
1. 相手にとってイメージしやすい内容
日常生活に馴染みのあるものや、多くの人が一度は体験したことのある事象を例えに使うと、相手に伝わりやすくなります。たとえば「料理」「旅行」「スポーツ」「学校生活」などは、多くの人にとって共通の体験領域です。
2. 自分の価値観とつながっていること
例え話は単なる小ネタではありません。「だから私はこんな価値観を大切にしています」「だからこそ御社の○○という姿勢に共感しています」と、自分の考えや志望動機と結びつけることで、深みのある表現になります。
3. 話の展開にメリハリがあること
長くダラダラと話すと、例え話もかえって分かりづらくなってしまいます。「例え→それが意味すること→自分の価値観・行動」という流れを意識して、スッキリとした構成にすることがポイントです。
4. オリジナリティがあること
完全にユニークである必要はありませんが、「自分がどう感じたか」「その例えにどう結びついたか」には、個性を出すことができます。たとえば、「部活のマネージャーをしていた私は、チームの調子を整える“温度計”のような存在を目指していました」など、他人とは一味違う視点を盛り込めると好印象です。

面接で使える例え話の作り方
自己PRに活かせるストーリーの構成方法
例え話を使った自己表現は、聞き手の印象に強く残る効果的な手段ですが、「どう作るか」が何より大切です。やみくもに例えればいいというわけではなく、自分の強みや価値観としっかり結びつける必要があります。ここでは、面接で活用できる例え話を自分で作るための構成方法を紹介します。
1. 自分の強みを明確にする
まず最初に、自分がアピールしたい強みを1つに絞りましょう。たとえば「継続力」「協調性」「柔軟な対応力」など、あなたが過去の経験から得た自信のあるポイントです。この“軸”がはっきりしないと、例え話もぶれてしまい、伝わりづらくなります。
2. 強みを活かした具体的な経験を振り返る
次に、その強みを発揮した経験を思い出してみましょう。たとえば、アルバイト先での取り組み、ゼミでの研究活動、部活動での苦労など、自分が頑張ったと実感できたシーンを選びます。エピソードは特別でなくてかまいません。大事なのは、そこで何を考え、どう行動したかです。
3. その経験を象徴する“例え”を考える
次に、そのエピソードをイメージしやすくする例えを選びます。「例えるとまるで○○のようだった」と言えるようなものです。たとえば、「何度も失敗しながら改善を続けた経験=料理のレシピ開発のようだった」「チームメンバーの意見をまとめる役割=交差点に立つ交通整理のようだった」といった具合です。
ここでは、五感を意識したり、身近なものを取り入れることで、面接官の頭にイメージを残すことができます。
4. 例え話→事実→学び→企業との接続、という構成にする
実際の面接では、以下のような構成で話すとスムーズです:
「私の強みは粘り強く改善を重ねる力です。例えるなら、何度も試作を繰り返す料理人のような感覚です。大学のゼミで、思うように研究が進まず、何度も仮説を立て直す必要がありました。そのたびに地道な検証を繰り返し、最終的にはゼミ内で発表されるほどの成果につながりました。この経験から、問題解決に向けて粘り強く工夫し続ける姿勢を学びました。御社のように改善を重ねることが成果につながる業務において、この姿勢を活かしたいと考えています。」
このように、例え話を導入として使い、そのあとに具体的な事実、そこからの学び、そして企業との接点を語ることで、論理的かつ印象的な自己PRが完成します。
業界別・職種別の例え話の具体例
では、実際にどんな例え話があるのか、いくつかの業界・職種に分けて紹介します。あなたの志望業界や経験に合わせて、参考にしてみてください。
1. IT業界・SE志望の場合:
「私は、周囲の意見を整理して最適な解決策を導くことが得意です。例えるなら、パズルのピースを一つずつ当てはめていく感覚に近いです。大学のプロジェクトでは、メンバー全員の意見がバラバラな中で、要点を整理しながらスケジュールを調整し、全員が納得できる計画にまとめることができました。」
2. 教育業界・塾講師志望の場合:
「私の強みは、相手の理解度に合わせて伝え方を変えられる点です。例えるなら、“通訳”のような役割です。中学の頃、同級生に数学を教えていたとき、公式だけでなく身近な例を交えて説明することで、苦手意識を持っていた友人も理解してくれました。」
3. 営業職志望の場合:
「私にとって営業とは、お客様のニーズを引き出す“掘り出し物探し”のようなものです。アルバイト先で新規のお客様が来店された際、その方の悩みや予算を丁寧に聞き出すことで、結果的に自分が提案した商品を選んでいただくことができました。」
4. 企画職志望の場合:
「私は、アイデアを形にして人に伝えるのが好きです。例えるなら“料理の盛りつけ”のような作業です。大学祭のイベントでは、参加者の動線や興味を考慮して企画を組み立て、結果的に来場者数が前年の1.5倍になりました。」
5. 接客・サービス業志望の場合:
「私は、相手の気持ちを先読みして行動することを心がけています。例えるなら、カフェで“次の一杯をさりげなく出すバリスタ”のような存在です。アルバイトでは、混雑時でもお客様の様子を見ながら臨機応変に声をかけることで、『気が利くね』と声をかけてもらえることが増えました。」

実際の面接で例え話を活かすコツ
本番で緊張せずに話すための準備
面接で例え話を活用する準備が整ったとしても、「本番でうまく話せるかどうか」はまた別の課題です。どんなに内容が良くても、緊張で頭が真っ白になってしまったり、話がうまくまとまらなかったりすると、その効果は半減してしまいます。ここでは、例え話を本番でしっかり活かすための準備方法を紹介します。
1. 原稿を覚えるのではなく“構成”を覚える
例え話を含めた自己PRを丸暗記しようとすると、緊張したときに言葉が飛んでしまいがちです。大切なのは「何を伝えるか」ではなく「どう構成されているか」を理解すること。たとえば、「強み→例え話→具体的経験→学び→企業との接続」といった流れを覚えておけば、多少言い回しが変わっても、内容はぶれません。
2. 声に出して練習する
自分の頭の中だけで練習していると、実際に口に出したときにうまく言えないことがあります。スマホの録音機能などを使って、声に出す練習をしましょう。特に例え話の部分は、話し方やトーンによって印象が大きく変わります。話し慣れることで自然な表現に近づけていきます。
3. 第三者に聞いてもらう
家族や友人、キャリアセンターのスタッフなど、第三者に話を聞いてもらうのも効果的です。「その例え、ちょっと伝わりにくいかも」「ここで具体例があった方がいい」といった客観的なフィードバックをもらえると、より改善点が明確になります。
4. 想定問答を複数用意しておく
面接では、自己PRだけでなく、志望動機やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)など、さまざまな角度から質問されます。それぞれの質問に対して、異なる例え話を用意しておくと、バリエーションが出て、受け答えに厚みが増します。また、質問に対して無理に例え話を使おうとすると逆効果になることもあるため、あくまで“自然に導入できるときに使う”という姿勢が重要です。
5. 面接前のルーティンを作る
緊張を和らげるためには、自分なりの“心を整える習慣”を持っておくと良いでしょう。深呼吸をする、好きな音楽を聞く、面接前にメモを見直すなど、落ち着いて自分のペースに戻す工夫をしておくことで、本番でのパフォーマンスが安定します。
フィードバックを活かした自己表現の磨き方
一度の面接で完璧な自己表現ができることは稀です。むしろ、面接は「経験を通じて成長していく場」と捉えることが大切です。例え話を含む自己PRも、練習と修正を重ねることでどんどん磨かれていきます。
1. 面接後の振り返りを習慣にする
面接が終わったら、すぐに振り返りをしましょう。「どの話がうまく伝わったか」「どこで詰まってしまったか」「面接官の反応はどうだったか」など、記憶が新しいうちにメモしておくことで、次回に活かせるヒントが見つかります。
2. フィードバックを受けられる機会を活用する
企業によっては、面接後に簡単なフィードバックをもらえる場合もあります。また、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどでは、模擬面接を通して具体的なアドバイスを受けることも可能です。自分ひとりで考えるよりも、他者の視点を取り入れることで、自己表現は格段に洗練されます。
3. 表現をアップデートし続ける
自己PRや志望動機は、一度作って終わりではありません。選考が進むにつれて、企業ごとの志望度や自分自身の理解も深まっていきます。定期的に内容を見直し、「今の自分」に合った表現にアップデートすることで、説得力も増していきます。
4. 自分の“伝えたい軸”をぶらさない
修正や改善を繰り返す中でも、「自分が一番伝えたいこと」の軸はぶらさないようにしましょう。たとえば、「チームでの協力を大事にする」という価値観を貫くのであれば、例え話やエピソードが変わっても、その軸は共通している必要があります。一貫性のある自己表現は、面接官にとっても信頼感につながります。

まとめ
就職活動や転職活動において、面接は自分自身を相手に伝える貴重な場です。そこで問われるのが、「自分をどう表現できるか」という自己表現力。しかし、多くの人が「何を話せばいいのか分からない」「うまく伝えられない」と悩んでいます。そんなときに強い味方となるのが、「例え話」を使った表現方法です。
この記事では、まず面接における自己表現の重要性について解説しました。採用担当者は、話の中からあなたの論理性、自己理解、そして人間性を読み取ろうとしています。どれだけ経験があっても、相手に伝わらなければ評価はされません。そのため、「伝え方」が非常に大切になるのです。
続いて、自己表現が苦手な人の特徴や陥りがちな失敗についても掘り下げました。自信のなさや自己分析の不足、話す練習の欠如など、原因を知ることで対策が立てやすくなります。そして、例え話というツールが「伝わる自己表現」に効果的である理由や、その活用法についても具体的に紹介しました。
例え話を使うことで、あなたの強みや価値観がイメージとして相手の記憶に残りやすくなります。特に新卒や社会人経験が浅い方にとっては、抽象的になりがちな話に“具体性”と“印象”を持たせる大きな武器となります。
さらに、例え話を作る際の構成方法や、業界・職種別の具体例を示すことで、自分自身で例え話を考えられる力も身につけられるように構成しました。大切なのは、自分の強みと経験に合った“自分らしい”例えを選ぶこと。人の真似ではなく、自分自身の考えから生まれた表現が、一番相手に響きます。
最後に、実際の面接で例え話を活かすための準備方法やフィードバックの取り入れ方についてもお伝えしました。本番で緊張せずに話すためには、構成を理解し、練習を重ね、声に出すことで自然な話し方を身につけることが大切です。
面接で伝える内容に正解はありませんが、「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらえるかどうかは、“あなたらしさ”が伝わるかにかかっています。例え話は、その“あなたらしさ”を引き出すための強力な表現技法です。
これから面接に挑む皆さんには、ぜひ今回の記事を参考に、自分自身の言葉で、自分の魅力を伝える準備をしていただきたいと思います。完璧な言葉よりも、あなたの想いや考えが込められた言葉こそが、採用担当者の心を動かす力を持っています。