採用担当の目に留まる!読まれる履歴書と埋もれる履歴書の違いとは?新卒・若手向け履歴書の書き方ガイド

採用担当の目に留まる!新卒会
目次

第1章 読まれる履歴書と読まれない履歴書の違いとは?

採用担当が履歴書に求めていること

新卒や社会人経験が浅い方が最初にぶつかる壁が「履歴書でのアピール方法」です。企業の採用担当者は、毎日何十枚、時には百枚以上の履歴書に目を通します。そんな中で、ほんの数秒で「読む価値がある履歴書かどうか」を判断されてしまうのが現実です。

では、採用担当は何を基準に「読む履歴書」と「流し見で終わる履歴書」を分けているのでしょうか?

実は、履歴書には完璧な正解があるわけではありません。けれども、採用担当が見ているポイントは意外とシンプルです。主に以下の3点に注目しています。

  1. その人の人柄がにじみ出ているか
  2. 志望度が感じられるか
  3. 読みやすさ・整理されているか

まず一つ目の「人柄」は、自己PRや志望動機で特に表れます。たとえば、「明るく元気な性格」と書いてあるだけでは弱いのです。「ゼミ活動で発表役を毎回引き受けることが多く、仲間の意見をまとめながら明るく進行することが得意」という具体性があると、一気に印象が強まります。

二つ目の「志望度」。テンプレート的な志望動機は、読み手に響きません。業界への興味、企業への関心、どのように自分が貢献できるかまで伝えられていると、「この子は本気だな」と伝わります。

最後に「読みやすさ」。これは意外と見落とされがちですが、文字の大きさ・配置・余白の取り方・誤字脱字の有無など、視覚的な印象はかなり重要です。読みやすさは、配慮の現れとも言えるのです。

埋もれてしまう履歴書の共通点

一方、採用担当の目に留まらずにスルーされてしまう履歴書には、いくつかの共通点があります。以下のような点が多く見受けられます。

1. テンプレート丸写しの志望動機

ネットに載っているような「御社の企業理念に共感し…」「社会に貢献したいと考えております」といった表現は、何十枚と読んできた採用担当からすれば「またこれか」と思われるだけです。個人の経験と結びついていない志望動機は、印象に残りません。

2. 自己PRが抽象的すぎる

「責任感があります」「協調性があります」といった言葉は、誰でも書けます。しかも裏付けがないと、単なる“自己評価”でしかありません。採用担当が求めているのは、「どんな場面で、どう行動し、どう結果を出したか」という具体性です。

3. 余白が多すぎる・字数が少ない

これは新卒に多いパターンですが、「どこをどう書いていいかわからず、志望動機も3行、自己PRも2行」など、スカスカの履歴書になってしまうと、そもそもやる気が感じられません。「しっかり準備してきたかどうか」は文字数や熱量からも見えてきます。

4. 誤字脱字や読みづらい文章

これは大前提のミスですが、意外に多いのが誤字脱字。ワードで作成していても、うっかりミスがあると「丁寧さに欠ける」と判断されます。また、一文が長くて読みにくかったり、句読点が適切でなかったりすると、内容が良くてもマイナス評価に繋がります。

5. 写真や形式が雑

履歴書に貼る証明写真も第一印象を左右します。スーツで写っていない、笑顔がない、背景が派手などの写真はNG。また、フォーマットがバラバラだったり、書き込みに統一感がなかったりするのも、雑に見える原因です。


このように、読まれる履歴書と読まれない履歴書の間には、ちょっとした「差」があります。しかし、この差は決して才能ではなく、ちょっとした工夫や準備で埋めることができるものです。

第2章 履歴書の基本構成と見直すべきポイント

氏名・写真・学歴・職歴の正しい書き方

履歴書の基本情報は、見落とされがちですが意外と評価に直結します。まずは「土台」となる氏名や学歴・職歴、そして写真について、見直すべきポイントを一つずつ確認していきましょう。

氏名・連絡先

氏名欄は丁寧な手書き、または読みやすいフォントで。漢字とフリガナのバランスが良いことも大切です。フリガナは「ふりがな」か「フリガナ」かで書き方を合わせる(ひらがななら「ふりがな」、カタカナなら「フリガナ」)のがマナーです。

また、連絡先には誤字脱字がないか再確認しましょう。電話番号やメールアドレスにミスがあると、連絡が取れずに不採用になるリスクもあります。メールアドレスは、個人の趣味が強く出すぎないもの(例:「lovelovemilk-chan@~」など)は避け、シンプルなものにするのが無難です。

証明写真

証明写真はスーツ着用・自然な笑顔・無地の背景が基本です。背景は水色やグレーが定番で、白すぎても堅すぎる印象を与える場合があります。

写真のサイズや貼り付け方にも注意。履歴書の枠に合わせて適切な大きさで貼り、斜めになっていたり、のりのはみ出しがないように整えることが大切です。

学歴・職歴の書き方

新卒であれば、学歴がメインになります。中学卒業から記載し、「○○高等学校 卒業」「○○大学△△学部 入学」など、正式名称で統一します。略称は避けましょう。

また、職歴がない場合は「職歴」の欄に「なし」と明記するか、「現在、就業経験はありません」と記載して空欄にしないこと。既卒やアルバイト経験がある場合は、その経歴も簡潔に記述しておくと良い印象です。

志望動機と自己PRの差が出る部分

履歴書の中でも、志望動機と自己PRは最も差が出やすいポイントです。ここでは、内容をより強く印象づけるための具体的なコツを紹介します。

志望動機:企業と自分の接点を明確に

多くの人がやってしまうのが、企業の理念や特徴を丸写しした「一般論の羅列」です。重要なのは、**「なぜこの会社を選んだのか」ではなく、「なぜ数ある企業の中で、この会社でなければならないのか」**を伝えることです。

たとえば…

✕「人の役に立つ仕事がしたいと思い、貴社を志望しました」
○「大学時代に地域ボランティアに参加した経験から、貴社の地域密着型サービスに共感しました。中でも、地域医療支援プロジェクトには特に関心があり、自らもその一員として関わりたいと思いました」

このように、自分の経験と企業の事業や価値観との接点を描けると、説得力が一気に増します。

自己PR:エピソードと成果をセットで伝える

「自分の強み」を伝える際は、具体的なエピソード+成果の組み立てが基本です。

たとえば…

✕「責任感があります」
○「サークルで副代表を務めており、イベントの進行管理を担当していました。トラブル発生時には他メンバーと連携して迅速に対応し、無事開催に導けたことで、責任感と柔軟な対応力を評価されました」

このように、「強み→実際の行動→結果」の順番で伝えると、読み手にもイメージしやすくなります

加えて、自己PRの最後に「その強みを入社後どう活かすか」を書いておくと、面接につながる履歴書になります。

第3章 採用担当の目に留まるための履歴書テクニック

第一印象を良くするフォーマットとは

履歴書は中身ももちろん大切ですが、最初に目に入る「フォーマット」次第で読み手の印象が大きく変わります。採用担当者は、応募者一人ひとりの履歴書を深く読み込む時間は限られています。だからこそ、パッと見たときの「第一印象」で損をしない工夫が必要です。

1. 書式に統一感を持たせる

履歴書全体に統一感があると、「この人、丁寧に準備しているな」と思ってもらえます。たとえば以下のような細かい点が、積み重ねで大きな印象になります。

  • 西暦と和暦はどちらかに統一(どちらでもOK。ただし混在はNG)
  • フォントは明朝体またはゴシック体で統一(WordならMS明朝や游ゴシックなど)
  • 余白や行間のバランスを適切に
  • 強調したい部分には適度に下線や太字を活用

また、見出しと本文の視認性を意識することも大切です。たとえば、「志望動機」や「自己PR」の見出しに少しスペースを持たせる、文章の区切りに段落を入れるなど、採用担当が一目で全体像をつかめるような構成にすることがポイントです。

2. 手書き?パソコン作成?どちらがいい?

現在ではパソコン作成が主流です。ただし、手書きを求める企業もまだ存在します。特に、教育・福祉系や一部の中小企業では、丁寧さや字から人柄を見たいという理由で手書きを重視する場合があります。

どちらの場合でも共通しているのは、「丁寧さ」と「読みやすさ」。手書きの場合は字が乱れているとマイナス評価に、パソコン作成でも配置や整列が崩れていると雑に見られがちです。**「読む人の視点に立って作成する」**という意識が何より重要です。

3. 色の使い方に注意

履歴書は基本的にモノクロで十分です。カラフルな装飾や派手なデザインは避けましょう。とはいえ、業種によってはデザイン性を求めるケース(例:デザイナー職やマーケター)もあるため、その場合は自己PRの一部として色使いやレイアウトに個性を加えるのも有効です。

ただし、新卒・若手社会人での一般的な職種応募では、見やすく清潔感のある白黒ベースが最も無難です。

文章力より構成力が大事な理由

履歴書は「うまく書こう」「言葉選びにこだわろう」と思うあまり、かえって伝わりづらくなるケースがあります。大切なのは文章の巧さよりも、内容が整理されていること=構成力です。

1. 一文が長すぎないこと

一文が長くなると、読み手は理解するのにエネルギーを使います。1文は60〜80文字程度を目安にし、句読点で区切ってリズム良く読むことができるようにしましょう。

例:
✕「私はゼミでリーダーを務め、チームの意見をまとめたり、プレゼンの資料作成や発表も行い、それによって教授からも高く評価された経験があります」
○「私はゼミでリーダーを務めました。チームの意見をまとめ、プレゼン資料の作成や発表を担当しました。その結果、教授からも高い評価をいただきました」

シンプルですが、3文に分けるだけで断然読みやすくなります

2. 「結論→理由→具体例」の順で書く

採用担当に伝わる文章には、ロジックの流れがあります。よく使われるのが「PREP法(Point→Reason→Example→Point)」ですが、履歴書では次の順が特に効果的です。

  • 結論(何が強みか)
  • 理由(なぜそれが強みだと言えるのか)
  • 具体例(実際の経験・行動)
  • 今後への活かし方(仕事でどう生かせるか)

この構成に当てはめるだけで、論理的でわかりやすい自己PRや志望動機になります。

3. 誰が読んでも「なるほど」と思える内容に

履歴書は、相手に読まれることが前提です。どれだけ自分が「頑張った」と思っていても、伝え方がわかりにくいと伝わりません。

たとえば、「サークルの活動で頑張りました」だけでは弱いですが、**「月1回イベントを開催し、平均30人を集客した」「SNSでの広報を担当し、フォロワー数を2倍に増加させた」**など、具体的な数字や結果を入れると伝わりやすさが格段に上がります。


ここまでで紹介したテクニックは、誰でも実践できる「ちょっとした工夫」です。文章力に自信がない人でも、構成と見せ方次第で採用担当の目に留まる履歴書に変わります

次章では、実際のNG例と改善例をもとに、より実践的な履歴書の改善方法を紹介していきます。

第4章 実際の履歴書をチェック!NG例と改善例

埋もれる履歴書のNGポイント

ここでは、実際にありがちな「読まれない履歴書」の例を見ながら、どこがNGなのかを具体的に解説します。自分の履歴書を見直す際のチェックリストとして活用してみてください。


NG例①:テンプレそのままの志望動機

貴社の企業理念に強く共感し、社会に貢献したいと思い志望しました。御社であれば自分の力を最大限に発揮できると考えています。

何がNG?

  • どの企業にも当てはまる内容で個性がない
  • 「企業理念に共感」や「社会に貢献」など抽象的な言葉に終始
  • 応募者の経験や想いが一切伝わらない

改善のヒント
→ 志望動機は「企業の特徴 × 自分の経験・価値観」をかけ合わせて書く。独自性と具体性がカギ。


NG例②:自己PRが一言で終わっている

私の強みは協調性です。誰とでも仲良くなれる性格なので、チームでの仕事も安心して任せてもらえると思います。

何がNG?

  • 抽象的で根拠がない
  • 実績やエピソードがないため、説得力に欠ける
  • 自己評価の域を出ていない

改善のヒント
→ 強みを伝えるにはエピソードが必須。過去の行動や成果を添えて信頼感を持たせよう。


NG例③:誤字・脱字・記入漏れが多い

○○大学経済学部入学(「卒業」の記載が抜けている)
志望動機:会社の活動に興味があり…(「活動に興味があり」は曖昧)

何がNG?

  • 誤字脱字は丁寧さを疑われる
  • 入学や卒業などの学歴に一貫性がないと、信頼性を損なう
  • 抽象的な表現が多いと、印象に残らない

改善のヒント
→ 書き終えたら必ず数回読み返し、信頼できる人にチェックしてもらうのがベスト。


目を引く履歴書のビフォーアフター

ここからは、よくある履歴書の例をもとに、改善前と改善後を比較してみましょう。


ビフォー:志望動機(NG)

御社の安定した経営基盤と社会貢献への取り組みに魅力を感じ、志望しました。自分の強みを活かし、貴社の一員として活躍したいです。

アフター:志望動機(改善後)

私は大学で地域課題に取り組むゼミに所属し、高齢者の買い物支援プロジェクトに参加しました。そこで「持続可能な地域づくり」に関心を持ち、貴社が取り組む地域密着型ビジネスモデルに強く共感しました。地域住民との関係構築や現場での体験から得たコミュニケーション力を活かし、貴社の一員として地域貢献に携わりたいと考えています。

改善ポイント

  • 自身の経験と企業の理念をしっかりと結び付けている
  • なぜその企業なのかが明確で、説得力がある
  • 将来のビジョンもイメージできる

ビフォー:自己PR(NG)

私は真面目で責任感のある性格です。どんなことも最後までやり遂げる力があります。

アフター:自己PR(改善後)

私の強みは、計画的に物事を進める力と責任感です。大学時代にはオープンキャンパス運営の実行委員を2年間担当し、当日は100人規模の来場者対応を任されました。事前に役割分担表やタイムスケジュールを作成し、チーム全体がスムーズに動けるよう工夫しました。この経験を通じて、責任ある行動と周囲への配慮の大切さを学びました。今後はこの力を活かして、周囲と連携しながら着実に業務を遂行していきたいと考えています。

改善ポイント

  • 数字や具体的な状況で実績を可視化
  • チームでの役割も伝えて協調性もアピール
  • 社会人として活かす未来像まで描けている

これらの改善例に共通しているのは、「自分らしさを伝える具体性」と「相手目線での読みやすさ」です。履歴書はただのフォーマットではなく、「あなたという人間を短時間で伝える営業ツール」と考えると、どんな書き方が効果的かが見えてきます。


次章では、実際の就職・転職活動における履歴書の“使い方”に焦点を当て、新卒や若手社会人がやってしまいがちな落とし穴と、その対策について解説していきます。

第5章 新卒・若手社会人が気をつけるべき履歴書の落とし穴

書類選考通過率を上げるためにできること

就職活動や転職活動で、最初の関門となるのが「書類選考」です。新卒や社会人1〜3年目の方にとって、実務経験が少ない状態でのアピールは難しく感じるかもしれません。しかし、実は履歴書の工夫一つで通過率は大きく変わるのです。

ここでは、履歴書を提出する前に確認したい「通過率を上げるためのチェックポイント」を紹介します。


1. 志望動機が企業に“刺さっている”か

何度も述べてきたように、志望動機の“個別性”は最重要です。「その企業でなければならない理由」がきちんと伝わっていなければ、その他大勢に埋もれてしまいます。

チェック項目:

  • 志望動機が企業の特徴と合っているか
  • 自分の経験や価値観と接点があるか
  • 書き出しから印象に残る構成になっているか

2. 履歴書とエントリーシート(ES)・職務経歴書との整合性

複数の書類を提出する場合、それぞれの内容がバラバラでは違和感を持たれてしまいます。たとえば、履歴書の志望動機とESの志望動機で言っていることが違っている、自己PRの内容がぶれているなどはNG。

「軸がブレていないこと」は採用担当にとって安心材料です。
一貫性のあるストーリーを描くよう心がけましょう。


3. 写真・フォーマット・レイアウトが整っているか

履歴書の見た目は、応募者の「仕事への姿勢」がそのまま表れます。特に新卒や若手の場合、「この人は丁寧に準備してきたか」が重要な判断基準となります。

チェック項目:

  • 写真がスーツ・清潔感のあるもので撮影されているか
  • フォーマットに統一感があるか(西暦/和暦、フォントなど)
  • 誤字脱字・記入漏れがないか

就活・転職活動における履歴書の位置づけ

履歴書は、単なる「提出書類」ではありません。自分という人間を採用担当に伝える、最初の営業ツールです。その役割と意義を理解することで、履歴書の書き方に対する姿勢が変わります。


1. 書類で「会いたい」と思わせられるかがすべて

面接は「人柄を見たい」「一緒に働けるかを確認したい」と考える場ですが、そのきっかけになるのが履歴書です。つまり、「この人に会ってみたい」と思わせる内容になっていなければ、面接にすら進めません。

企業側からすれば、数ある応募者の中から誰と面接するかを決める基準は「この人なら面接で話を聞く価値がある」と思えるかどうか。履歴書がその判断材料なのです。


2. 自己分析と企業研究の精度が履歴書に出る

よく「自己分析が大事」と言われますが、これは履歴書の質にも直結します。自分の強みや価値観が整理できていないと、自己PRも志望動機も浅くなりがちです。

また、企業研究が不十分だと「どの企業にも通用する文章」になりやすく、個別性が薄れてしまいます。履歴書は“自己分析”と“企業分析”の掛け算で作られるものと考えましょう。


3. 面接への橋渡しとなる「仕掛け」を盛り込む

採用担当が履歴書を読んで「もっとこの人のことを聞いてみたい」と思わせる要素を、あえて仕掛けとして入れるのも効果的です。

たとえば:

  • 「アルバイトで月売上を○○円向上させた経験があります」→数字が具体的で興味を引く
  • 「海外インターンで現地スタッフとの調整を任されました」→異文化対応力が伝わる
  • 「失敗した経験から学んだこと」→人間味があり、面接で深掘りしたくなる

このように、面接で話したくなる“引っ掛かり”を作っておくことで、面接の展開を自分の得意な方向に持っていくことも可能です。


履歴書は「自分の代わりに最初に企業と出会う存在」です。就職活動・転職活動の中で、最初の一歩を成功させるための重要なツールだということを忘れず、戦略的に、丁寧に作り込みましょう。

まとめ-履歴書はあなたの第一印象。だからこそ、“伝わる工夫”が未来を変える

履歴書は、就職活動や転職活動において最初の関門であり、自分を採用担当者に知ってもらうための「第一印象の武器」です。特に新卒や社会人経験が浅い若手の場合、実績よりも「どんな人なのか」「この会社で働きたい理由があるのか」といった、人柄や姿勢が見られます。

第1章では、読まれる履歴書とそうでない履歴書の違いを解説しました。採用担当はほんの数秒で「読む価値があるかどうか」を判断しています。その判断基準は、志望度・人柄・読みやすさ。この3点を押さえておけば、大量の応募の中でも埋もれにくくなります。

第2章では、基本構成を正しく書く重要性を紹介しました。氏名や連絡先、写真、学歴・職歴といった項目は軽視されがちですが、書類の丁寧さはそのまま「仕事への姿勢」として伝わります。また、志望動機と自己PRは、自分の言葉で書き、自分の経験と絡めて説得力を持たせることが重要です。

第3章では、採用担当に目を留めてもらうためのテクニックを紹介しました。構成力を重視し、「結論→理由→具体例→今後」など、読み手がスムーズに理解できる文章を意識することで、たとえ文章力に自信がなくても印象的な履歴書に仕上げることができます。また、視覚的なフォーマットの工夫も効果的です。

第4章では、NG例と改善例を比較しながら、ありがちな失敗パターンとその修正ポイントを紹介しました。「社会貢献に魅力を感じました」などの抽象的な言葉だけでは弱く、具体的な経験や行動を絡めることで、志望動機や自己PRにリアリティが生まれます。

そして第5章では、履歴書の“使い方”に焦点を当てました。書類選考を突破するためには、志望動機の個別性、一貫性のある書類作成、そして「この人に会いたい」と思わせる工夫が欠かせません。履歴書は、ただ形式的に提出するものではなく、面接への架け橋として機能させることができます。

最後に大切なのは、「履歴書は自分の分身」だという意識を持つことです。忙しい採用担当者が、あなたを知るために最初に目にするのが履歴書。だからこそ、自分の想いや熱意を詰め込み、かつ読み手に伝わるように工夫することが、書類通過の第一歩です。

少しの手間と工夫で、履歴書の印象は大きく変わります。今日から、ぜひ自分自身の履歴書を「読まれる履歴書」に変えていきましょう。

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