入社1ヶ月目と2ヶ月目の違いとは?営業職で成長するためにやるべき仕事の変化とは

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入社1ヶ月目に営業職が取り組むべき仕事とは

業務の全体像を理解する

入社して最初の1ヶ月は、右も左もわからない状態が当然です。とくに営業職は、業界の知識・商品やサービスの理解・お客様との接し方など、学ぶべきことが多岐にわたります。この時期に最も大切なのは、「全体像を掴むこと」に集中する姿勢です。

たとえば、どのような流れで営業活動が進むのか、どんな資料を用意し、どのように提案を行い、成約に至るのか。こうした一連のフローを理解することは、今後自分で動くための土台になります。先輩社員の商談に同行したり、社内ミーティングに同席したりする中で、「この会社の営業スタイル」を肌で感じましょう。

また、業務内容をただ暗記するのではなく、「なぜこの手順を踏むのか」「お客様が求めているのは何か」といった背景まで意識して学ぶことがポイントです。目の前のタスクをこなすだけではなく、仕事の意味を理解する姿勢が、1ヶ月目のあなたを大きく成長させます。

先輩社員のサポートを通じて学ぶ姿勢を持つ

入社直後は、周囲に「教えてもらう立場」であることを自覚し、素直に吸収する姿勢が求められます。営業の現場では、マニュアル通りにいかない場面も多々あるため、リアルな経験談や、先輩たちの対応の仕方を観察することがとても勉強になります。

特に商談同行では、先輩の提案の仕方やお客様との信頼関係の築き方、商談後のフォローまで細かく観察し、メモを取るようにしましょう。ただ見ているだけではなく、なぜそのような対応をしたのかを後で質問してみると、自分の理解が深まります。

さらに、わからないことがあった時は遠慮せずに質問することも重要です。「忙しそうだから…」と躊躇してしまいがちですが、1ヶ月目だからこそ許される時間の使い方でもあります。わからないことを放置すると、誤解したまま業務を進めてしまい、後々大きなミスにつながることもあります。

1ヶ月目は、”何でも聞けるゴールデンタイム”と捉えて、恥ずかしがらずにどんどん聞くこと。素直さと積極性が、この時期の評価に大きく影響します

2ヶ月目から求められる役割と仕事の変化

「自分で動く」ことが評価される時期

1ヶ月目を終え、2ヶ月目に突入すると、会社や上司からの見方も少しずつ変わってきます。「新卒だから何もできなくて当たり前」という時期を越え、「そろそろ自分から動いてみてほしい」という期待が高まってくるのです。

この時期に大切なのは、受け身ではなく“自発的な行動”を意識すること。たとえば、商談の振り返りを自分から提案してみたり、過去の提案資料を見て改善案を出してみたりと、自分なりに考えて動く姿勢を見せることが重要です。

「上司や先輩に言われたからやる」のではなく、「こうした方が良いと思ったから行動する」という主体性は、2ヶ月目以降に確実に求められるスキルです。そしてその姿勢が、成長スピードに大きく影響を与えることになります。

たとえば、ある新卒社員が、同行した商談後に「次回はこういう切り口で提案してみてはどうでしょうか?」と先輩に提案したことで、すぐに別の提案機会を任されるようになった、というケースもあります。このように、ちょっとした一言や行動が「この子は一歩前に出ようとしている」と評価されるきっかけになります。

小さな成果を出すための工夫とは

2ヶ月目になると、完全な独り立ちはまだ難しくても、何かしらの“アウトプット”を求められる場面が増えてきます。たとえば、テレアポでのアポイント獲得や、商談準備の資料作成など、部分的に任されるタスクが増えることでしょう。

ここで意識すべきは、「まずは小さな成果を狙う」ことです。最初から大きな契約を取る必要はありませんが、何か一つ、「これを自分がやりきった」と言える経験を積むことが、次の成長へのステップになります。

そのためには、準備と工夫がカギになります。例えばテレアポで成果を出したい場合、ただ電話するのではなく、話すスクリプトを自分なりに工夫したり、上手くいっている先輩のコツを取り入れたりすることで、成功率を少しずつ高めることができます。

また、成果を出した時にはそれをしっかり振り返り、何が良かったのか、次に活かせることは何かを考えて記録しておくと、自分だけの「成功パターン」が出来上がっていきます。こうした振り返りの習慣を早い段階で持っておくと、3ヶ月目以降の成長スピードが格段に上がります。

同じ仕事をしていてはダメな理由

受け身の姿勢では成長できない

入社1ヶ月目と2ヶ月目で「同じ仕事をしている」と感じている新卒営業の方も多いかもしれません。しかし、成長するためには“やっている仕事”以上に“どう向き合っているか”が重要です。

例えば、1ヶ月目にテレアポの練習をしていたとします。2ヶ月目も同じようにテレアポをしていたとしても、内容が全く同じでは成長につながりません。「前回は断られたけど、今回は切り返して話を続けられた」「アポの獲得率が上がった」といったように、自分の中での“変化”がなければ、時間だけが過ぎてしまいます。

受け身のままでは、営業スキルは磨かれません。教えられたことをそのままやるだけの姿勢では、上司や先輩からの評価も上がりにくく、チャンスも巡ってきません。2ヶ月目以降は、自分で考えて改善し、試行錯誤することが求められます。

たとえば、「断られる理由を記録してみる」「よく使われる断り文句への対応トークを自分で作ってみる」など、小さな工夫を積み重ねることが、やがて大きな成果につながっていきます。

上司や先輩は変化に敏感に気づく

自分では「まだまだ変われていない」と感じていても、上司や先輩はあなたの“ちょっとした変化”をよく見ています。たとえば、資料作成の精度が上がった、報告のタイミングが早くなった、質問の質が深くなったなど、日々の細かな行動からあなたの成長度合いを判断しています。

逆に言えば、1ヶ月目と同じように言われたことだけをやっていては、「この子、変わってないな」と思われてしまう可能性もあるのです。新人のうちは、知識や経験が浅いのは当然。しかし、それをカバーするのが“姿勢”や“行動の変化”です。

たとえば、ある営業の新卒社員が、「最近アポの獲得数が伸び悩んでいます」と自分から課題を共有し、先輩に相談したところ、「この子はちゃんと自分を振り返っている」と高く評価され、その後のフォローアップも手厚くなったという話があります。行動と成長意欲は、周囲にしっかりと伝わるのです。

だからこそ、2ヶ月目以降は「同じことをしている」ようでいて、実は「少しずつでも変わっていく」ことが大切です。昨日と同じやり方で満足していては、成長は止まってしまいます。常に“今の自分にできる一歩先”を意識して動くようにしましょう。

入社2ヶ月目に意識すべきスキルと行動

トーク力・提案力の強化

営業職において最も重要なのは、やはり「話す力」です。入社1ヶ月目で基本的な業務の流れや商品知識を覚えた後は、その知識をいかに相手に伝えるか、どうやってお客様に提案するかが成否を分けます。

2ヶ月目になると、商談の機会も少しずつ増えてきます。最初は上司や先輩についていく形での商談が主だったかもしれませんが、自分が単独で商談に臨む場面が出てくるのは、この時期です。ここで求められるのは、商品の説明をただ機械的に行うことではなく、相手のニーズに合わせて話を展開できる「提案力」です。

まずはお客様の課題をしっかりとヒアリングし、その課題を解決できる商品やサービスを自信を持って提案する力が必要です。この時期は、先輩や上司の商談を見て「どのタイミングでどんな質問をしているのか」など、トークの流れを学びましょう。トーク力を高めるためには、実際の商談の中で「相手が反応しやすい言葉」を意識して話すことが重要です。

また、提案力を高めるためには、商品の特徴だけでなく、その商品が「お客様にどんな利益をもたらすのか」を明確に伝えられるようにしておきましょう。お客様にとって、「どうしてそれが必要なのか」「どのように使えばよいのか」を具体的に示すことが、提案力の強化につながります。

フィードバックを活かした改善サイクルの構築

2ヶ月目になると、自分の仕事に対してフィードバックをもらう機会も増えるでしょう。上司や先輩から「ここをこう改善すべき」「次回はこうしてみて」といったアドバイスを受けることが多くなります。このフィードバックをどれだけ活かせるかが、成長のスピードを大きく左右します。

まず重要なのは、フィードバックを受けた際に「素直に受け入れること」です。特に自分が一生懸命やってきたことに対するフィードバックは、受け入れるのが難しいこともあります。しかし、成長するためには、そのアドバイスをしっかり受け止めて、自分の改善点を見つけることが不可欠です。

例えば、「商談中に質問が少なかった」と言われた場合、その理由を自分なりに考え、次の商談ではどんな質問をすればより効果的かを事前に準備して臨みましょう。また、フィードバックを受けた後に自分なりに改善策を試すことで、「実行→反省→改善」というサイクルを作り、着実に成長していくことができます。

2ヶ月目以降、こうしたフィードバックを活かした改善の習慣をつけることで、営業スキルは確実に向上します。そしてその積み重ねが、より高い成果を生み出すことに繋がるのです。

周囲と差がつく新卒営業の立ち回り方

主体性を見せる行動例

2ヶ月目以降は、ただ言われたことをこなすだけでは評価されません。周囲と差をつけるために必要なのは、“自分で考え、自分で動く力”、つまり主体性です。

では、どうすれば主体性をアピールできるのでしょうか? 具体的には、以下のような行動が挙げられます。

  • 朝一番にその日の行動予定と目標を自ら上司に報告する
  • 商談前に過去の事例を調べ、自分なりの提案内容を事前に練って持参する
  • フィードバックをもらった翌日には改善した行動を実行し、「昨日いただいたアドバイスをもとに、今日はこう変えてみました」と伝える
  • アポ取りや資料作成のルーティン業務の中にも、成果を出すための仮説を立てて実践する(「この業界にはこの切り口が刺さるかもしれない」など)

このように、自ら考えた上で行動していることを明示することで、上司や先輩は「この子は先を見据えて動ける人材だ」と評価します。とくに営業職では、“自走力”が早期に求められる傾向が強いため、少しでも「自分で考えて工夫したポイント」があるなら、遠慮せずに発信しましょう。

自分なりの目標設定でモチベーションを維持する

新卒のうちは、「何を目標に頑張ればいいのか分からない」という声もよく聞かれます。しかし、目標がないまま日々の業務を繰り返していると、やる気や集中力が続かず、成長も遅れてしまいます。

そこで大切なのが、「自分なりの目標」を持つことです。たとえば、「今月はアポイント3件を目指す」「今週中に先輩3人に提案のコツをインタビューする」「一日1回は先輩や上司に相談する」など、身近で達成可能な目標で構いません。

こうした小さな目標を積み重ねることで、日々の仕事に意味が生まれ、モチベーションも維持しやすくなります。そして、それを記録として残していくことで、自分の成長実感にもつながり、自信へと変わっていきます。

また、目標を持つことで自然と“計画的に行動する力”も育まれます。何となく一日を過ごすのではなく、「今日はこの時間にこれをやって、午後はアポに集中しよう」といった時間の使い方ができるようになり、生産性もぐっと上がっていきます。

結果として、自分なりに目標を持ち、それに向けて行動している人は、入社半年ほどで周囲と明らかに差がつき始めます。小さなことでも、毎日コツコツ取り組むことが、あなたを一段上のステージに導いてくれるのです。

まとめ

入社して最初の2ヶ月間は、新卒営業職としての“土台”を築く非常に重要な時期です。特に1ヶ月目は、業務や社内の流れを理解し、先輩の行動から学ぶことに集中するフェーズです。営業という仕事において、商品知識を身につけるだけでなく、「お客様にどう伝えるか」「どう対応するか」を観察しながら、吸収することが求められます。ここでは、とにかく素直に、積極的に学ぶ姿勢が大切になります。

そして2ヶ月目に入ると、徐々に自分自身の行動が評価され始めます。「同じ仕事をしているようで、実は違うステージに入っている」――この認識を持つことができるかどうかが、その後の成長を左右します。言われたことをこなすだけではなく、自分から動く、自分なりに考えて改善するという意識が、周囲との大きな差を生み出すカギになります。

特に営業職では、相手に合わせた提案力やトーク力が求められます。2ヶ月目からは、自分の発言や行動が直接成果に結びつく場面が出てくるため、先輩のやり方を真似するだけでなく、自分のスタイルを見つけていくことが大切です。また、失敗しても、それをどう振り返り、次に活かすかが重要。フィードバックをただ受けるのではなく、次の行動に落とし込むことで、自分だけの改善サイクルが構築されていきます。

さらに、周囲と差をつけるためには“主体性”が鍵になります。自分なりの目標を設定し、それに向かって工夫しながら取り組む。小さな成功体験を積み上げ、自分の強みに変えていく。こうした姿勢が、結果的に上司や先輩からの信頼を得て、より大きなチャンスを掴むことにつながります。

「同じことを繰り返していては成長できない」――この言葉は、まさに2ヶ月目を迎える新卒営業のためにあるといっても過言ではありません。大きな変化を生み出すのは、小さな意識の積み重ねです。今日の自分が、昨日の自分より一歩でも前に進んでいるか。その視点を持ちながら、毎日の業務に取り組んでいきましょう。

この2ヶ月間をどう過ごすかが、今後1年間、さらには数年間のキャリアに大きな影響を与えます。焦らず、でも立ち止まらず、ひとつひとつの経験を糧にして、成長を実感できる営業パーソンを目指していきましょう。

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